ものづくり補助事業 成果事例集
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●農業支援08代表者名代表取締役 服部 英敏所在地奈良県天理市櫟本町417-6連絡先TEL:090-4264-3055ホームページhttps://ichihachi.net/E-MAILinfo.18@ichihachi.netまた、当社は農協を経由した市場出荷を行わず、地元の飲食店や卸業者、ベーカリー、製菓業、製麺所など、事業者との直接取引をベースにしており、����年度から天理市教育委員会を通じて天理市内の小中学校へ、給食に使う食材として納入を開始した。最近では農産物直売所・自社ECサイト・マルシェ出店・SNS等を経由したり、直接電話やメール等で注文をもらう事で、個人消費者へ直接販売するケースも増加している。まだまだ歴の浅い農家であり、地元住民の認知度も低いが、農産物直売所やマルシェなどで存在をアピールしつつ、地元に根付いた企業として今後も美味しい野菜を作っていきたい。作付面積(農地)の確保は当社営農開始からの課題であり、耕作放棄地があっても“地主の想い“や法的な制限、人手不足等、諸々の事情で中々困難な状況にある。そこで打開策として他府県の企業・農家とパートナー企業契約し、当社と同じ野菜を同じ育て方で、時期をずらして生産する「サテライト農地」を構築している。今後も情勢を見ながら各地のサテライト農地を増やしつつ、経営体制を整えていきたいと考えている。株式会社 農園いち八業種分類農業事業内容●無農薬有機農業(季節の野菜、米、小麦等)株式会社農園いち八の概要有機栽培の“美味い”野菜を消費者へ届けたい当社は����年に営農を開始。元々福井県で農業法人に勤務し、農業に携わっていた事もあり「野菜が苦手でも“美味い”と思えるものを作りたい」という想いが膨らみ、満を持して独立した専業農家である。請負を含めた天理市内の約��haの土地で、米・小麦の穀物類や、じゃがいも・玉ねぎ・人参・ナス・トマト・トウモロコシ・ブロッコリー・ピーマン等のスーパーに並ぶような一般的な野菜類等、年間約���品目程の作物を生産しており、化学肥料・農薬を一切使わず、食品廃棄物や家畜糞で堆肥・有機肥料を作って使用する“環境循環型”“再生循環型”の有機栽培を行い、安心・安全な農産品を提供している。株式会社農園いち八の特徴オーダー作付計画/地方のパートナー企業によるサテライト農地一般的に専業農家であればコメ農家やネギ農家というような単品目農家の方が圧倒的に多い。作付面積にもよるが、品目毎に使う設備が異なり、設備投資だけで数千万~数億という単位の資金が必要になる為、単品目に集中するからである。当社の作付面積は、滋賀県や福井県といった農業県における作付平均面積と比較すると��分の�以下になる為、農協に頼らない販路も考慮し、単品目ではなく“多品種小ロット“の作付方針とした。最大で約���品目の作付が可能なため、定番的に人気がある品目以外では取引先事業者に毎年確認し、要望のあった野菜を作付する「オーダー作付計画」に則って栽培を進めている。

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