ものづくり補助事業 成果事例集
34/43

33令和元年度補正事業計画名新開発の看板商品をEC販売で通年販売し、感染拡大時でも売上確保事業の背景コロナ禍の影響を抑制する新製品開発近年、新型コロナウィルス感染拡大による緊急事態宣言による影響は大きく、当社経営の柱である直営カフェは特に人通りの多い立地にある為、売上が落ち込む事態となっていた。直営カフェの不振による経営全体への影響を抑制する為、もう一方の柱であるECサイト売上の安定・向上を図る必要があったが、ECサイトで安定して通年販売できる看板商品が不足していた事と、直営カフェの客層である“若い女性”向けの商品が無い事で、単純に直営カフェの客層をECサイトへ誘導する事は難しい状況にあった。そこで、若い年齢層をターゲットにした通年販売が可能な新製品「あんぽ柿バター」の開発を行った。既に展開しているオリジナル商品の「あんぽ柿ジェラート」は原料が生食可能なA級品であり供給量に限界があったが、「あんぽ柿バター」は潤沢にある規格外品・Sサイズの柿を用いる事で通年生産が可能になる為、本補助事業で量産・製造体制を確立し、新たな看板商品として展開を行う。事業の成果量産体制構築による作業環境改善補助事業においては製造工程における機材一式(乾燥機、皮むき器、シール機、金属探知機)を導入。「あんぽ柿バター」製造の為にはあんぽ柿そのものを量産する必要があり、機材導入以前は乾燥工程・皮むき工程で機材を他果物と共用したり、機材を占領して他加工品の作業をストップさせたりしていたが、機材導入以降は処理能力が向上した事であんぽ柿そのものの製造効率や品質が向上しただけでなく、他加工品も含めた加工・製造工程全体の作業効率が向上した。特に皮むき工程においては大型の果物は手作業で行っていたが、自動化・機械化となった事で怪我をする危険性も低下し、安全性も向上するという副次効果もあった。これにより「あんぽ柿バター」の製造体制構築という目標を達成する事ができた。通年販売が可能なオリジナル新商品「あんぽ柿」スイーツの量産体制構築株式会社 堀内果実園

元のページ  ../index.html#34

このブックを見る