ものづくり補助事業 成果事例集
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pearl.31@sirius.ocn.ne.jp32代表者名代表取締役 中井 良洋所在地奈良県御所市東松本276-4連絡先TEL:0745-65-1000/FAX:0745-65-1858ホームページhttp://pearl31.ec-net.jpE-MAIL株式会社 丸中工業所業種分類プラスチック製品製造業事業内容PEARL印 成型サンダル製造業当初は実用性を重視した製品開発を行っていたが、競合品との差別化を図る為、����年頃よりデザイン性や履き心地を追求する方針に変更。その結果、漁業関係者が愛用する「ギョサン」として、数々のメディアに幅広く紹介されるなど、大きく飛躍する事ができた。現在も斬新なカラーバリエーションやデザイン展開を豊富にする企業努力を続け、国内で7つ、米・中・韓でそれぞれ意匠登録を取得。そのファッション性に刺激を受けた顧客のアパレルメーカーが当社製品を新ブランド「マルナカハイエンド」として独自に展開する動きも����年より始まった。「ギョサン」と呼ばれる由来も含めて、顧客・ユーザーが当社製品を使って独自に新しい動きを生み出してくれるのは製造業冥利に尽きるものであり、今後も楽しんでもらえるよう高付加価値の製品開発と事業展開を続けていく。奈良県内でも徐々に手に入る場所が増えてきた事はメーカーとしても大変有難い状況である。 そもそも何故「ギョサン」と呼ばれるのか。元々は問屋から西日本の小売店を中心に展開されていたが、����年頃からデザイン性を重視した製品を展開すると関東方面にも広がり、巡り巡って小笠原諸島まで到達。現地の漁業組合で土産物として売られていたサンダルを漁師が使い始めたところ、滑りにくく頑丈である事から愛用者が増え、“漁業関係者が使用するサンダル”=「ギョサン」と呼ばれ始め、漁業関係者やマリンスポーツ、街中での普段履きなどに使用され始めたのである。 ちなみに、当社は自社製品が「ギョサン」と呼ばれている事を��年近く知らず、最近になってようやく認知したのは裏話の1つである。株式会社丸中工業所の概要��年以上の実績で保証する品質の良さ当社は����年の創業以来、��年以上にわたって樹脂製サンダルの製造に携わっている。創業当初は縫製・接着を行う一般的なサンダルを製造していたが、����年頃に創業者がドイツ製の射出成型機と出会い、一体成型の樹脂サンダル製造へ移行していった。当社が製造する一体成型サンダルは、種類・形状的に「カリプソサンダル」と呼ばれるもので、靴底と鼻緒が一体化している金型に樹脂を送り込むことで成形される為、鼻緒が取れる事無く丈夫で長持ちする実用性に富んだ履物である。当社では全ての製品を自社ブランド「“PEARL印“の成型サンダル」として展開している。株式会社丸中工業所の製品漁業関係者が愛する「ギョサン」 当社の一体成型サンダルは「ギョサン」の愛称で知られており、水に濡れても滑りにくく耐久性は非常に高い。カラーバリエーションは���色近くを豊富に取り揃えており、サイズはM~4Lまで5パターンを展開している。 中でも「マルナカハイエンド」として展開される製品は顧客からのオーダーにこだわりがあり、よりファッションアイテムとして使ってもらえるよう形状とカラーリングに対して「高級感」を重視した製品開発を行っている。 自社直販をしていない為、手に入れようとすると大阪まで行く必要があったが、最近では御所南PAや天理の温泉施設でも取り扱われるようになり、

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