ものづくり補助事業 成果事例集
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27令和元年度補正事業計画名3Dレーザーと多数衛星対応測量機の導入による生産性向上の実現事業の背景3D点群データ需要の増加����年より国土交通省が推進する「i-Construction(ICT土木)」の一環として、�次元モデルの活用による建設生産システムの効率化・高度化を図る取り組み「CIM」が推進されている。測量業界においては、近年国土交通省から3D点群データの提供を必須とする測量業務が発注された事を皮切りに、他自治体・民間建設コンサルタント業者からも同様の需要が増加傾向にあり、データ処理の高度化が急務となっていた。当社の現状における測量方法は2~3名の測定要員を動員してトータルステーションを用いる方法で、時間的・労力的に�日あたりの最大計測ポイント数が限られてしまう上、交通量の多い道路上や急峻地帯の危険個所等には保安要員も必要となり、諸々のコスト(時間・労力・人員)が非常に重いものとなっていた。3Dデータ需要に対応する為には、現状の測量方法の見直しに加え、業務プロセス全体の改善が課題であり、補助事業にて測量機材を導入する事で解決を図った。事業の成果新設備導入による業務プロセス改善課題解決の為、補助事業においては3Dレーザースキャナーと、多数衛星に対応したGNSS受信機の導入を行った。3Dレーザースキャナーは3Dデータ需要に直接寄与するものであり、カラー3D点群データを高精度・スピーディに観測する事ができ、現場計測の時間の大幅短縮・生産性の改善・遠方観測による作業員の安全性の確保など、現場環境の改善に大きな効果が見られた。GNSS受信機は3Dレーザースキャナーで取得した点群データに対し、特徴点を個別に測定する事でより正確な座標を測定する事が出来る為、点群データの精度・品質が向上する。新設備の導入により作業環境・業務プロセスの改善課題を解決する事が出来た。CIM・�D点群データ需要への対応策設備導入で業務プロセスの改善株式会社 三栄測量設計

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