↑複雑な油圧機器やエンジン向けシェル中子当社ではシェルモールド法で中子を製造しており「シェル中子」と呼称している。●中子(なかご)とは…中空の鋳造品を製造する際に、内側(中空部分)の型として嵌め込む鋳型の事。外側の鋳型(主型)と中子の間に溶けた金属を流し、固まった後に中子を取除く事で中空の鋳物が完成する。鋳造品の品質に直結する内部精度の要なのである。●シェルモールド法とは…完成鋳型が貝殻(シェル)状になることからシェルモールドと呼ばれ、鋳物砂(レジンコーテッドサンド)を熱した金型に吹き付け、熱によってレジンが溶け固まる事で鋳型を成型する鋳造法。info@otani-shell.jp20代表者名代表取締役 大谷 章也所在地奈良県桜井市大字中谷524連絡先TEL:0744-48-8686/FAX:0744-48-8818ホームページhttps://www.otani-shell.co.jp/E-MAIL大谷シェル 株式会社業種分類窯業・土石製品製造業事業内容鋳造用シェルモールド中子製造大谷シェル株式会社の概要複雑な形状の油圧機器向けを得意とする「シェル中子」専門メーカー当社は����年創業で、鋳造における砂の鋳型「シェル中子(なかご)」の製造を主要事業とするメーカーである。創業当時から��年以上にわたるノウハウにより複雑で難易度の高い油圧機器向けを得意としており、接着組立や目塗りが必要な他社では技術不足から断られるようなシェル中子を完品状態で納入する事が可能。中子専門メーカーは慣例的に顧客の鋳物メーカーと専属の様な関係性となる事業者が多い業界において、当社も数年前までは、取引先がほぼ一社のみであったが、長年のノウハウと技術力を評価され、コロナ禍による業界内の変動の波に流されつつも上手く乗れた事もあり、複数の大手鋳物メーカーと取引を結ぶ事ができた。また近年は油圧機器以外にも大手農機メーカーと取引を結び農業機械や建設機械のエンジン部品向けのシェル中子まで事業領域を拡大している。大谷シェル株式会社の取り組みロボット導入による作業工程の自動化一般的な中子製造の工程は大まかに➀焼成、➁バリ取り・組立、➂塗型の�ステップとなるが、当社では焼成後の➁・➂の工程において�軸ロボットを導入し、作業の機械化・自動化を進めている。特に➁バリ取り工程においては、作業者による個人差が発生していたが、機械化する事で手作業による品質・作業時間の個人差が無くなり、品質の安定化・向上、作業効率化、製造リードタイム短縮に繋がった効果は非常に大きい。また、中子業界においても人材不足は例外では無く、機械化・自動化する事で稼働ラインの確保、熟練のノウハウを数値化し技術承継の実現といったメリットに加え、将来的には価格競争力といった優位性に繋がると考え、今後も積極的に自動化を進めていく。
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