19平成��年度補正事業計画名連続二次加圧による複雑形状シェル中子の生産性向上事業の背景複雑化する鋳造用中子の製造方法改善近年、建設機械業界においては技術革新が進み、油圧機器に組み込まれる鋳造部品の複雑・高度化が加速している。モノブロックコントロールバルブなど、部品によっては製造対応できる鋳造メーカーが全国でも数社のみという難易度になっており、必然的に内部形状を形成する「シェル中子」においても複雑な形状かつ精度の高いものが求められた。シェル中子の製造は、圧縮空気により鋳物砂を中子用金型に吹き込んで充填、焼成し成型するが、中子用金型の複雑さから隅々まで鋳物砂が行き渡らず、形成不良品が発生。中には不良率が�割を超えるような製品もあった。そこで、長年のノウハウを駆使し、鋳物砂の充填(吹き込み)方法の改良に着手。形成不良を低減させた独自技術「連続二次加圧式」の確立に至った。しかし、現在保有している造形機では、独自技術を行使する為に手動操作が必要となり、作業効率が著しく落ちる為、補助事業にて独自技術を機能的に盛り込んだ造形機を導入し、製造工程の効率化を行った。事業の成果独自技術を機能として組み込む補助事業で独自技術を機能的に組み込んだ造形機を導入し、独自技術の行使を自動的に行う事が出来るようになった。独自技術により製品にもよるが不良品率は��%から2%程度まで低減する事が出来たため、本機を製造工程に組み込む事で大幅な品質・作業効率の向上、不良率低減による原料節約でコストダウンに繋がった。また、作業効率の向上により、これまで発生していた機会損失の解消や、近年増加しつつある短納期・変量ロットへの対応力も向上することとなった。長年のノウハウによる独自技術開発機能を組み込んだ機械導入で作業効率化大谷シェル 株式会社
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