13平成��年度補正事業計画名精密平面研削盤を活用した高精度産業用機械装置部品の高精度研磨技術の確立事業の背景顧客要望の高度化/技術承継金属加工業界においては、年々顧客からの精度要求が高度化しており、直接的な加工機の性能による精度向上のみならず、加工段階における基準面精度や平滑性も大きな影響を及ぼす為、「研磨(研削)加工」は重要な工程の1つである。当社では、基準面出し加工や仕上げの平滑性出し加工は、熟練技術者が汎用研削盤を用いて研磨(研削)加工を行っており、最終製品の精度は±��μm以下の高精度で仕上げていたが、熟練技術者の勘や経験に依存する“暗黙知”の要素が強く、高齢化が進む中で技術の喪失は避けなければならず、技術・経験の承継、数値化が課題となっていた。顧客からの高精度化・短納期化の要望もあり、ボトルネックとなっていた研削加工の改善を計画。現状の設備では効率化・精度向上が難しいと判断し、補助事業にて加工作業のノウハウをNC制御で自動設定できる精密平面研削盤を導入する。暗黙知技術の数値化に加え、加工の高精度・品質の向上・加工時間の短縮を目標とし、設備投資を進める同業他社との差別化を図り、競争力強化を狙っていく。事業の成果NC制御による効率化・高精度化補助事業ではNC制御可能な精密平面研削盤を導入することで、従来の汎用研削盤では±��μmという精度が限界だったが、±5μmという高精度加工が可能となった。また、切削加工時間を含む全体納期は��%短縮が実現。熟練技術者のノウハウがNC制御で設定可能となった事で、作業人員の配置も効率化できた。計画で目標としていた内容を達成し、加えて作業人員・作業日数が短縮した事で製造原価も下がり、価格競争力の向上という副次効果も認められた為、総合的に見ても良い成果を得ることが出来たと考える。高度化する需要への対応強化熟練技術の数値化による研削工程の刷新株式会社 サカガミ
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