ものづくり補助事業 成果事例集
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39アルミパウチタイプの包装は湿気や酸素を通しにくく、遮光性もあり、内容物が変質しにくいので医薬品の包装に適していると言える。また、容器が軽く、柔らかく、薄い為、持ち運び等の利便性や陳列・保管場所の省スペース性が高い点や、プラスチック使用量の削減による環境への負荷軽減という点もあり、今後更なる需要拡大が見込まれる。当社においては、アルミ袋包装工程の大半が作業員の手作業であった為、需要拡大への対応と生産性向上を目標として、最新の自動充填包装機の導入を計画した。↑至誠堂製薬オリジナルキャラクター「薬至丸」整理を行った。自動充填包装機は、充填・使用期限印字・シーリング・計量・包装検査までを1ラインで行う事ができ、生産効率が格段に向上。今までは工程毎に部屋を移動する必要があったが、機械・人員の再配置が可能となり他製品の工程へ分散できた為、アルミ袋包装医薬品の製造だけでなく、他製品を含めた全体的な生産効率の底上げが実現した。また、充填以降、人の手を介さずにシーリングまで完了する為、錠数不足や異物混入などの可能性を極小化する事ができ、品質のエビデンスを確保できるようになった点も品質管理上、大きな成果である。事業の背景事業の成果〈事業計画名〉 需要拡大が続くアルミ袋包装医薬品の品質および生産性の向上医薬品販売の規制緩和による影響近年、医薬品販売に関してコンビニなど一般小売店での取り扱い開始(2009年)やインターネット販売解禁(2014年)等、規制緩和が相次いでいる。その影響からアルミ袋(アルミパウチ)で包装された一般医薬品の需要が増加していた。人員再配置による全体的な効率向上本事業ではアルミ袋用の自動充填包装機を導入。合わせて、製造工程の平成29年度補正充填・包装工程の機械化による生産効率向上と品質エビデンス確保至誠堂製薬株式会社

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