近年、飼育動物の平均寿命が延び、長寿化の傾向にある。これは、完全室内飼育が増加傾向にある事や、ペット保険の普及で動物医療を受けるハードルが下がった事が考えられるが、その反面、長生きで高齢になる事で、比例して病気の発症率も高くなっている、という現状がある。 特に犬種における白内障は当院においても年々相談が増加しており、今後も更なる増加が見込まれた。 当院の治療体制において、高度な眼科症例は内部的な対応が難しく、外部の専門医に非常勤でサポートを受けているが、今後増加が見込まれる症例に対応する技術力・即応性向上は必須であるため、本事業において機器の導入を行い、当院の技術力向上・人材育成の強化・収益性の向上を図った。 本事業において、白内障超音波乳化吸引手術機器、眼科手術顕微鏡、網膜電位測定装置を導入。合わせて、全国各地の専門医師とのリレーション強化の為に高解像度画像管理ソフトを導入し、手術記録の高品質化を通じて技術力向上・人材育成の強化を図る体制構築が完了した。 これにより、従来は外部の専門医に委託していた眼科手術への対応力が向上。奈良県内でも数少ない白内障手術対応が可能な動物病院となり、その中でも特に高度な手術を提供できる環境構築が実現した。事業の背景飼育動物の長寿化と高齢化によるリスク事業の成果外部委託手術の内製化が実現05〈事業計画名〉 内視鏡超音波乳化吸引手術機器等の導入による眼科手術手法の拡充及び高品質化平成29年度補正より広く深くニーズに対応できる技術の研鑽機器導入による眼科手術の内製化有限会社 アニーアンドクララベル/あや動物病院
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