当社は平成28年7月に国土交通省認定Mグレードを取得。従前は建物建築規模や使用鋼材の厚み等が限られていたが、Mグレードの取得により、建物の高さ制限等が無くなったことから、得意先からの受注可能工事数と建物規模が大きくなり、仕事の幅が大きく拡大した。 一方、当時の既存設備では、Mグレードの仕事を扱うことにおいて、溶接等の設備能力が不足していたため、グレードをうまく活用できていない状態が課題となっていた。■Mグレード大臣認定(グレード)とは、性能規定化された改正建築基準法に基づき、鉄骨製作工場において製作された鉄骨溶接部の性能について、評価に基づき国土交通大臣が認定するものである。 製作工場がグレードに応じた能力が有るかを学識経験者などの「評価員」が評価し、一定の基準以上であることを認めた場合、認定される。 グレードの低い順にJ・R・M・H・Sと5種類のグレードがあり、Mグレード以上は建物規模等の制限がなくなる。 コア・仕口兼用溶接ロボットの導入により、Mグレードに対応可能な溶接体制を構築。 また、溶接ロボット導入にあたり、CADシステム(コンピューターを用いた設計)と連携し、手作業をデジタルへと変換させることで、スピード・品質の向上にもつながった。 さらに、データ化と自動化により、職人の作業時間を軽減。そのリソースを新しい仕事、人材育成の時間へと転用することができた。事業の背景国交省認定Mグレード取得後の仕事領域拡大溶接ロボット導入による設備能力の増強事業の成果31〈事業計画名〉 コア・仕口兼用溶接ロボット導入で高付加価値鉄骨製作体制を構築する平成29年度補正コア・仕口兼用溶接ロボットがもたらす国交省認定Мグレードに対応した高品質な鉄骨水野鉄工 株式会社
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