ものづくり補助事業 成果事例集
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 当時、当社はプレス・板金・溶接等の加工を主体としており、その加工に必要な金型は取引先から貸与され、加工賃のみの売り上げとなっていた。 一方、取引先からは、金型製作を含めた依頼が来るようになったが、当社の既存設備ではニーズに対応することができず、機会ロスが発生していた。 そのため、加工主体の既存事業に加えて、金型製作という新たな事業軸を創出することにより、事業領域の拡大を図ることになった。 ワイヤ放電加工機導入により、金型製作を実現することで、金型製作から加工まで、多分野・多工程社内完結一貫体制を構築することができた。 一企業一分野という体制が多い金属加工業の中で、一企業による一貫体制の確立は、納期短縮と同時に取引先のきめ細やかな要望を反映させることを可能とし、納期・価格・品質面において他社との優位性の確立につながった。 さらに、納期短縮・品質面の向上は既存取引先の満足度向上とともに、新規取引先獲得の機会拡充にも寄与した。事業の背景既存事業の限界、新たな事業領域への拡大事業の成果新設備導入による金型製作の実現19〈事業計画名〉 ワイヤ放電加工機導入による多分野・多工程社内完結一貫体制の構築平成30年度補正ワイヤ放電加工機がもたらす金型製作への活路新たな事業軸の構築による会社の強靭化株式会社 ケイトライアル

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