ものづくり補助事業 成果事例集
16/55

 当社は、仏壇を持っていない若い世代が故人をしのぶ対象を欲しいというニーズに応えて「エンディングプレート」を販売していた。これには必ず故人の写真を飾る部分が必要であり、当時はガラス板の裏側に写真を貼付けていたが、ガラス製品を専業とする当社において、「より写真が綺麗で、作品として完成度の高いものはできないか」と課題を抱えていた。 そのため、UVプリンタを用い、ガラス板に直接写真を印刷することで、製品の品質向上を目指した。 しかしながら、メーカーに赴きUVプリンタを試験利用した際、ガラス面にインクが乗りにくく、写真が綺麗に印刷できないことが判明。新たな課題に直面することになった。■エンディングプレート■UVプリンタ 試行錯誤の結果、UVプリンタと当社が保持するガラス彫刻の技術(サンドブラスト工法)を用いた下処理を融合させることで、インクの密着性もよくなり、普通の写真では出せない光沢・高級感を出すことが可能となった。 新たなガラス製作の手法の開発により、事業の広がりを確信。UVプリンタの導入へと踏み切った。 また、「エンディングプレート」だけではなく、今まで扱ってきた当社のガラス製記念品に幅広く応用できるため、製品全体の品質向上につながった。 さらに、製品に高級感が付与されることにより、車のディーラー等、特別感の演出が必要な業界にも販路が広がった。■サンドブラスト工法サンドブラスト機の中で素材に砂を吹き付けて文字や画像を丁寧に彫る手法。事業の背景事業の成果UVプリンタと下処理による高級感の演出15〈事業計画名〉 ガラス彫刻にUVプリンタを使った感動付加価値の高い記念品開発「エンディングプレート」の品質向上平成29年度補正ガラスへの写真印刷を可能にしたガラス彫刻技術とUVプリンタの融合株式会社 C’s

元のページ  ../index.html#16

このブックを見る