近年自動車業界では電気自動車・ハイブリッド自動車の普及が加速度的に進んでおり、その電装部品(電池関連)においては大型で容量の大きいリチウム電池への対応が求められていた。そのため取引先から当社が手がけていた金型よりも大きい、大型リチウム電池向け電装部品金型の開発依頼が寄せられるようになった。しかし当時当社では、大型金型材料を短時間でカット加工できる設備(大型ワイヤーカット加工機)がなく、既存設備(小型ワイヤーカット加工機)において大型の金型材料を【分割】→【分割した状態で加工】→【分割した状態で加工した金型材料を再度連結】という工程を踏んでいた。そのため連結時における金型精度の低下、複数回に及ぶ金型材料の切断に要するリードタイムの増大、それに起因する納期の長期化が課題となっていた。そこで最新の大型ワイヤー加工機を導入し、作業の効率化・金型加工の高精度化・コスト削減・短納期化を図ることになった。当社のノウハウと大型ワイヤーカット加工機の導入により金型精度が向上し、高精度のリチウム電池金型の開発が可能となった。また、本事業において大物電装部品の技術的な優位性を確立することにより、他社との差別化が図られ、加工工程の短縮による作業効率化が実現。コスト競争力も向上し、さらなる競争力強化へとつながった。金型加工における作業範囲の広がりは既存の自動車業界だけではなく、取引がなかった新たな業界からの金型製作にもつながり、当社の受注領域の拡大に寄与している。事業の背景電気・ハイブリッド自動車の台頭による電池容量の増大事業の成果大型電装部品の技術的優位性の確立5〈事業計画名〉 ワイヤー加工機導入による電装部品金型製造の高度生産性向上実現事業平成27年度補正大型ワイヤーカット加工機がもたらす技術的優位性とコスト競争力による受注領域の拡大有限会社 コーフテック
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