■CNCパイプベンダーコンピュータを利用した数値制御により加工を行うパイプ曲げ加工機エアコンや給湯機の高性能化・高効率化・高耐久化・低価格化等が進んでいくなかで、パイプ部品として高硬度ステンレスパイプや大口径銅パイプ等の需要が拡大傾向となっていた。しかし、素材の硬度化やパイプの大口径化は加工難易度が高く、曲げ加工等においては熟練した職人の調整や手作業が発生していた。また、端末処理の複雑化による工程の増加もあり、当時の現有設備では職人の技術・ノウハウに大きく依存した生産体制となり、品質が安定せず生産性の低下が課題となっていた。そのため、CNCパイプベンダーおよび端末加工機の導入と、当社が有する独自の技術・ノウハウをさらに高度化することにより、品質の安定化と生産性の向上を目指した。■端末処理パイプとパイプあるいはパイプとその他の部品を接合するために行うパイプの端の加工処理高硬度ステンレスパイプ・大口径銅パイプの曲げ加工にも対応できるCNCパイプベンダーの導入により、品質およびコスト面で安定的に製品を製造・供給できる体制を確立。また、端末加工機の導入により端末加工の工程を減らすとともに、自動化による時間短縮・加工精度向上・不良率の低減が実現できた。さらに設備に関するマニュアル作成やプログラム構築、オペレーター教育を経て、作業の標準化、技能の承継が実現。量産品への対応が可能となる生産体制を確立することできた。この事業による技術の蓄積により、メーカーから問い合わせがくるようになり、メーカーとのコネクションの広がりが次につながる大きな成果となった。事業の背景高硬度ステンレスパイプ・大口径銅パイプの需要拡大事業の成果特化した技術の蓄積による生産性向上と事業領域の拡大9〈事業計画名〉 より高度なパイプ加工に対応するための生産体制の確立平成28年度補正CNCパイプベンダー及び端末加工機がもたらす技術革新と事業領域の変化点株式会社 東谷製作所
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