顧客の製品開発に貢献する品質への信頼感-事業の背景-顧客からの高度化する要請-事業の成果-不良率の低減と生産効率の向上さらなる品質向上と供給ニーズに応える 本事業においては新型の射出成型機を導入し、並行して業務体制の改善施策を実施した。❶新型射出成型機による生産性向上 従来の射出成型機は旧型の油圧式であり、作業油の交換や油漏れによる異物混入など、約5~6%の不良発生の要因となっていた。これを新型の電動サーボ式に更新する事で、生産速度そのものが向上し、またメンテナンス所要時間の短縮や稼働コストの低減等、相乗効果により生産性の向上が実現。不良率は目標である約1%程度を達成する事ができた。❷業務体制の改善(コスト削減・人材育成) 機械稼働のコスト(電力・作業油)などの「見える化」を実施し、省エネ活動の指針とした。合わせて、熟練工に頼っていたアナログな機械設定などをデジタル化し、OJTによる後継者への教育で育成のスピードアップを実施。人材的要因によるボトルネックの解消を行い、全体的なコストダウンに繋げることができた。 昨今のプラスチック製品製造業界において、安価な海外生産が増大する事で、国内の業者間では生存競争が激化しており、競合他社との差別化は急務であった。 当社は差別化できるほどの独自技術は保有していなかったが、基本方針である「きめの細かい製品加工」を常に心がけ、成形品の品質維持・向上に努めていた。 その営業努力による品質が顧客に認められ製品供給を行っていたが、顧客業界において製品の高機能・高級化が進み、当社が供給する製品の品質や供給量に対する要求も高度化するようになったため、さらなる品質と生産率の向上に向けて、本事業による生産拡大計画を実施することとなった。事業計画名プラスチック成形における品質向上と生産性向上を同時に実現する生産拡大計画平成28年度補正株式会社 中谷化学工業所35
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