ものづくり補助事業成果事例集
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世界中に愛される柿の葉ずしを目指して-事業の背景-“こおりずし”の誕生-事業の成果-品質の向上と安定的な生産の確立日本の食文化の素晴らしさを伝え続ける 柿の葉ずしは非常にやわらかくデリケートな食品のため、味や見た目などの商品劣化や賞味期限の短縮を避ける対策として冷凍したのちに真空包装を行うことをはじめ、特殊な冷凍加工技術を施している。また、すべてが手作業による工程であるため製造に2日間を要していた。そこで、手作業工程の一部(内袋詰め、商品と解凍説明書の化粧袋詰め)を自動化することにより、製造日数を1日に短縮、生産量も大幅にアップすることができ、全国の小売業各社から一般消費者まで、各方面からのニーズに応えることができるようになった。 奈良県、和歌山県、石川県の郷土料理である柿の葉ずし。その中で奈良吉野が最も有名な産地として挙げられている。従来の柿の葉ずしは賞味期限が製造日より3日と非常に短かったが、冷凍技術の発達により当社も冷凍柿の葉ずし“こおりずし”の事業展開を開始。賞味期限も製造日より180日と大幅に伸びたことで全国の小売業各社からの需要も伸びた。 しかし、製造過程で手作業が多くを占め、時間もかかることから生産量が追い付かず、ニーズに応えることができない状況が続いたため、生産時間の短縮と生産量の拡大を目指し、事業に取組みはじめた。事業計画名冷凍柿の葉ずしの製造工程の自動化によるリードタイムの短縮平成27年度補正株式会社 柿の葉ずし21

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