ものづくり補助事業成果事例集
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古来から人々によりそう三輪そうめん-事業の背景-そうめんの適切な生産環境をつくりだす-事業の成果-最高等級「極細麺」の製造に貢献伝統を受け継いで今、そして未来へ 温湿度空調制御装置導入により、外気の影響なく、作業フロアの温湿度を一定にすることで、極細麺に適切な環境である湿気の少ない極寒期(1月中旬から2月)に近い環境を作り出すことができ、12月から4月まで生産可能となった。 自動麺分け機、乾燥ハタを導入し、麺紐を従来機よりも長く延ばすことが可能となり、さらに細い麺の製造に貢献することができた。 そうめんは一般的に細いものほど高級品とされる。この極細そうめんの生産には、作り手の技術と経験に加え、気温・湿度等の気象条件が重要な要素のひとつになる。 しかし、昨今の不安定な気象による暖冬・多雨化などで、麺生地に大きな影響を与えるため、生産効率の低下や品質悪化への影響が危惧される状況が続いていた。 そうめん業界の商談は前年の10月から行われ、暖冬や雨天により生産スケジュールに狂いが生じると納品計画の修正を余儀なくされ、取引先への信頼を失うことになる。 そこで、製造環境を安定させる手段として冷風乾燥機を導入するとともに、製造工程に独自の改良を加え、最高等級そうめん「極細麺」の安定生産体制の確立を図った。事業計画名高品質・高付加価値最高等級そうめん「極細麺」の安定生産体制の確立平成26年度補正株式会社 三輪そうめん松田19

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