自社ノウハウによる徹底的な改造で追及する-事業の背景-生産効率の向上を求めて-事業の成果-汎用性を低下させ、専門性を高める自社製品専用機たりうる生産効率 通常、射出成型機においては、あらゆる材料樹脂・金型に対応できるよう汎用性が高く設計されている。 しかし当社の場合、使用する低価値樹脂は多種多様な異物が混入したままであり、汎用機のままでは「材料樹脂の溶融」「成形」「冷却」の各工程において多くの問題が発生する。そこで、自社ノウハウを駆使し、自社製品の金型専用機となるよう、 必要な個所に独自の改造を行った。これにより、材料樹脂の対応種類等が限られ、機械自体の汎用性は低下してしまったが、自社製品製造においての専門性は飛躍的に向上し、汎用機で製造した場合の3~5割程度のリードタイムが実現した。 プラスチック製品製造業において、一般的に使用される原料には、 ポリプロピレン等の容器リサイクル減容品樹脂を微粉砕後にペレット成形し、異物を一切含まない「リサイクル樹脂」が使われていることが多い。 しかし当社は、以前よりリサイクル樹脂より安価な「ペレット化される前段階の微粉砕樹脂」(以降「低価値樹脂」)を使用できるように 保有設備を自社ノウハウによって改造し、材料樹脂のコストダウンを 行ってきた。そのため、他社に比べて低価格での製品販売を行うことができ、顧客より支持を得てきた。本事業においては、さらなる生産効率向上のため、射出成型機を更新し、同時に自社ノウハウによる徹底的な改造を施し、低価値樹脂を効率よく使用できるようにした上で、リードタイムの短縮を目指した。事業計画名容器リサイクル減容樹脂を原料とした安価で高品質な農業用トレー生産のための射出成型機改造平成25年度補正株式会社 ヤマト容器9
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