- 県内業界景況動向 -

県内の景況情報(製造業)

【2025年1月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
食料品 前年
同月比
繊維・同製品 前年
同月比
木材・木製品 前年
同月比
出版・印刷 前年
同月比
化学ゴム 前年
同月比
窯業・土石製品 前年
同月比
一般機器 前年
同月比
その他の製造業 前年
同月比

製造業の景況感説明

食料品 素麺 素麺製造の最盛期を迎えているが、人手不足により減産を余儀なくされる組合員がでてきている。今後も人材確保が一層厳しくなると予想され、先行きが不透明な状況が続いている。
繊維・ 同製品 繊維連合会 百貨店はコートやセーターなどの防寒アイテムが好調で前年実績を上回った店舗が多かったが、専門店は客足が伸びなかった店舗もあり後半に失速した模様。業界としては好調の波が一段落したように感じる。
化学ゴム プラスチック 依然として円安による材料費・エネルギーコストや円安が利益率の減少を引き起こしており、厳しい状況である。現況は、売上は昨年よりは伸びているが利益は厳しいという企業も多い。一方で企業のポジショニングがはっきりしている企業(例えば、少量生産に特化している企業)は多くの受注を得ているところもあるなど、二極化している。
窯業・土石製品 生コン 1月の出荷量は前年比10%増。
一般機器 機械 取引企業の業種により格差はあるものの、全体的にはやや受注が増加傾向であるが、米国のトランプ大統領の関税引き上げなどの影響が不透明である。依然として原材料の高騰は続いており、輸送費、電気・エネルギー等の高止まりや人件費の高騰、加えて人手不足が深刻化しており、厳しい経営を強いられている。
その他の製造業 毛皮革 毛皮加工は、受注量や加工単価にそれほど大きな変化はなく推移している。鹿皮については、セーム革の注文も増加傾向にあり、製造も忙しい。

県内の景況情報(非製造業)

【2025年1月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
卸売業 前年
同月比
小売業 前年
同月比
商店街 前年
同月比
サービス業 前年
同月比
建設業 前年
同月比
運輸業 前年
同月比
その他非製造業 前年
同月比

非製造業の景況感説明

卸売業 青果 1月は昨年に比べ大幅な単価高であった。天候も特に目立った変化はなく、12月からの高値が継続した。野菜の葉物類や重量物、特にキャベツが高値で推移した。入荷量は全体的に昨年割れを継続している。
水産物 売上高は前年同月に比べ4%弱の減少となった。仕入材料、物流、燃料費、人件費等の高騰が続ていることの影響を受けての経費負担の増、人手不足などもあり経営面で厳しい状況は継続している。水産販売取引は対前年対比で鮮魚96.8%、冷凍94.4%で塩干を含めると全取引金額で95.5%となる。

小売業
石油 ガソリン税の暫定税率廃止が議論されているが、ガソリン補助金は1週間ごとに変動し、油種(ガソリン、軽油、灯油・重油)により大きく差が出ている。一般家庭に恩恵がでるが、経済全体で見ると物価上昇に動くと思われる。現在の補助金制度が暫定税率廃止と比較して燃料油価格を総合的に比較すると、暫定税率廃止が良いとは考えにくい。
家電 気温が例年より高く、暖房器具の売上が伸び悩んでいる。仕入商品自体の値上げによって経営が厳しくなっている。
配置薬 後継者難が叫ばれて久しい。組合員も高齢化が進み、やむなく廃業していき、会員の減少率が加速している。
スポーツ用品 1月から2月にかけてカタログ入替えの時期に合わせて、さらなる値上げが行われ、新価格の確認が欠かせない。ここ数年の傾向は、カタログを作らないメーカーが増えつつあり、また、作ってもカタログ自体の値上げが行われている。
プロパン LPガスの価格はウクライナ戦争の影響で上昇要因になっているが、中国経済の低迷や米国等の非OPEC国が原油を増産しているため、前月と比べ若干値下がりしている。
商店街 奈良市 正月の三が日は、平年並みの人出だった。気温が高い日が続き、その間の人出はあったが、気温が下がると人出は減少した。インバウンド観光客は、中華系の観光客は多く見られるが、欧米系の観光客の数は少なくなっている。
橿原市 新年会で飲食店を利用する頻度が増え、特に金曜日の夜は駅南側の商店街通りを中心にコンビニエンスストアも含めて人の流れが多い。
県下全域 新年の寒さは、人の足取りを重くしていた。インバウンドは引き続き奈良市内へも多く訪問があるが、店舗の売上げに対しては、どこまでの貢献があるかは、よく見えないところもある。
サービス業 車整備 資材や固定費の高騰により収益の悪化傾向が続いている。車検整備等の入庫台数は変動していない。
写真 成人式月間でスタジオは、久方ぶりに多くの晴れ着姿で賑わった。
旅館・ホテル 国内団体旅行客は減少傾向にあるが、インバウンド需要は好調である。宴会の需要はコロナ前に戻りつつある。
広告業 年末年始の休日が長かったので、営業日数が少なく、本格的な仕事ができていない。また、受注量も減少傾向にあるため、厳しい状態が続いている。
建設業 鉄構 工事の見積もりに関しては、引き続き少ない状況にある。同業他社から応援物件があるものの、自社の工事物件は増えていない。
運輸業 軽貨物運送 チャーター便は、食材配達が依然として好調で、製造業・建設業関連が回復傾向にあり、受注件数・売上とも前年比150%程度の予測。引越し便は、単身者の引越しが増加し、受注件数は前年比80%で、単価は前年比165%と大きく伸長し、売上としては前年比130%強の予測。
その他非製造業 質屋 金価格は世界情勢の不安定感から史上最高値を更新した。ダイヤモンドの相場は依然として低迷が続いている。

景況感の動向等

県内業界景況動向

奈良県中央会では、毎月情報収集を行っています。

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