- 県内業界景況動向 -

県内の景況情報(製造業)

【2025年2月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
食料品 前年
同月比
繊維・同製品 前年
同月比
木材・木製品 前年
同月比
出版・印刷 前年
同月比
化学ゴム 前年
同月比
窯業・土石製品 前年
同月比
一般機器 前年
同月比
その他の製造業 前年
同月比

製造業の景況感説明

食料品 素麺 本年も恒例のト定祭(手延べ素麺の初相場を占う祭事)が三輪明神大神神社で行われ、2年ぶりに高値のご神託を受け、業界関係者を喜ばせた。昨年までは暖冬が続いていたが、今年は寒い日が多く、素麺の製造には適した良い時期となった。
繊維・ 同製品 繊維連合会 百貨店・専門店共に気温が低い影響で春物の立ち上がりが遅れたものの、オケージョン需要や防寒衣料が堅調だったこともあり、売上は前年実績と同程度で推移した模様。業界の現況としては依然として低調の波が続いている。
木材・木製品 木材 雪の影響を大きく受け、原木の出材が停止している。また、流通にも同様の支障が生じている。
印刷 印刷 即戦力となる人員が不足している。
化学ゴム プラスチック 依然として円安や円安による材料費・エネルギーコストが利益率の減少を引き起こしており、厳しい状況である。現況は、売上は昨年よりは伸びているが利益は厳しいという企業も多い。一方で企業のポジショニングがはっきりしている企業(例えば、少量生産に特化している企業)は多くの受注を得ているところもあるなど、二極化している。新年度に向けての新しい発注や、化粧品会社の業績回復に伴い、好転している企業もあるが、全般的にはそれほどの変化はない。
窯業・土石製品 生コン 2月の出荷量は前年比7%減
一般機器 機械 取引企業の業種により格差はあるものの、全体的にはやや受注が増加傾向であるが、依然として原材料の高騰は続いており、輸送費、電気・エネルギー等の高止まりや人件費の高騰、加えて人手不足が深刻化しており、厳しい経営を強いられている。更に米国のトランプ大統領の関税引き上げなどの影響が不透明である。
その他の製造業 毛皮革 毛皮加工の受注量および加工単価は、大きな変化もなく推移している。鹿皮やセーム革については、注文及び引き合いが増加傾向にある。ここ数年、積極的に展示会などに参加していることもあり、認知度は徐々に向上し、問い合わせも増加している。

県内の景況情報(非製造業)

【2025年2月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
卸売業 前年
同月比
小売業 前年
同月比
商店街 前年
同月比
サービス業 前年
同月比
建設業 前年
同月比
運輸業 前年
同月比
その他非製造業 前年
同月比

非製造業の景況感説明

卸売業 青果 2月は全体的に相場が高く、気温も上がらず、品薄状態が続いた。特に、重量物、果菜、葉物、柑橘類が大幅に相場高となった。大手量販店の売上げは好調であった。野菜の売上は前年比109.2%、単価は前年比121.5%となった。果実の売上は前年比104.6%、単価は前年比113.1%となった。
水産物 異常気象の影響による漁獲量の減少に加え、仕入れ材料費、物流費、燃料費などの高騰が影響し、経費負担の増加が続いており、経営面では依然として厳しい状況が続いている。水産販売取引は対前年対比で鮮魚88.8%、冷凍93.0%で塩干を含めると全取引金額で88.6%となる。

小売業
家電 現在、品薄や欠品商品が増えてきており、供給に影響が出ている。エコキュートや電気温水器などが故障した場合、すぐに必要な商品も納期が未定となっている。
スポーツ用品 新学年に向けて、新入生の体操服や体育館シューズなどの採寸が始まりましたが、少子化や物価高騰、それに伴う実質賃金の停滞、いわゆる103万円の壁などの影響か、洗い替えを求める顧客の割合が少ない状況が続いている。小学校の体操服、シューズ、上靴など、量販店で取り扱いのある商品については、保護者からの要望もあるため、学校も「購入先は自由」と案内を出しており、一斉購入にはならないため、販売を終了せざるを得ない状況にある。
プロパン 原油市場は、世界的な寒波の影響で暖房用需要が増えるとの観測が出ている。それにより、LPGの価格も若干値上がりする可能性がある。 
商店街 奈良市 2月は気温の低い日が続いたため、気温が高かった昨年に比べて人出は少なかった。インバウンドでは中国人は見られたが、欧米人はまばらだった。
橿原市 2月に入ってからは、仕入れ価格や光熱費などの負担が増加したため、各業種の店舗は工夫を凝らしている。居酒屋や飲食店は、週末に多くの利用者が訪れている様子が見受けられる。世界遺産登録に向けたのぼりがあちらこちらに掲げられ、また違った活気が生まれている。
県下全域 2月は寒波によって人出が萎縮する様子が見られた。
サービス業 車整備 車検の継続検査が2か月前から可能となったことにより、整備事業者の業務の平準化や、年度末の混雑の緩和が期待される。
写真 2月は年間で最も閑散とした時期となる。
旅館・ホテル 2月はオフシーズンではあるが、今年は特に入込が悪化している。慢性的な人材不足により、営業に支障が出ている。タクシーの手配が難しい状況が続いている。
広告業 何と言っても、人手不足による人件費増と材料費の高騰を価格に転嫁できず、苦しい状況に直面している。
建設業 鉄構 大型の工事受注物件は少ないが、中小の物件についてはそれなりに見積もりが出始めている。引き続き、厳しい状況であることに変わりはないが、安値での受注は避けたい。
室内装飾 依然として状況は変わらない。
運輸業 軽貨物運送 チャーター便は、食材配達が依然として好調で、受注件数は前年比110%、単価は前年比130%近く伸長し、売上は前年比140%程度の予測である。引越し便の受注件数は前年並みであるものの、単価は前年比130%近く伸長し、売上は前年比130%の予測である。
その他非製造業 質屋 金価格は依然として高値を維持しており、取引も活発である。円高傾向の為替相場により、高級時計の相場は下落傾向にある。

景況感の動向等

県内業界景況動向

奈良県中央会では、毎月情報収集を行っています。

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