- 県内業界景況動向 -

県内の景況情報(製造業)

【2025年3月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
食料品 前年
同月比
繊維・同製品 前年
同月比
木材・木製品 前年
同月比
出版・印刷 前年
同月比
化学ゴム 前年
同月比
窯業・土石製品 前年
同月比
一般機器 前年
同月比
その他の製造業 前年
同月比

製造業の景況感説明

食料品 素麺 原材料費や物流費の高止まりに加え、人手不足の影響で生産数量が減少している事業者が見受けられる。収益は引き続き厳しい状況が続いている。
繊維・ 同製品 繊維連合会 寒暖差が大きく、春物の本格的な動きが遅れたが、気温が上昇した後半から盛り返し、ジャケットやブラウス、ニット、カットソートップなどの軽衣料が好調だった。昨年と比較すると、専門店の売上は伸びたが、百貨店は振るわなかった様子。業界全体としては、好調だった昨年と比べて、穏やかな推移となっている。
木材・木製品 木材 「奈良の木まつり」と銘打った原木市を開催する。2月の降雪の影響で原木の出材が難しい状況が続いていたが、天候の回復に伴い、原木の出材が増加し、平均単価が上昇した。
印刷 印刷 即戦力となる人員が不足している。
化学ゴム プラスチック 依然として円安による材料費やエネルギーコストの上昇が続き、円安が利益率の低下を引き起こしており、厳しい状況が続いている。生産量については、新年度に向けて増加傾向にある企業も見られる。特に電子機器や自動車関連では改善の兆しが見られる一方で、一般家庭向けの商品については、依然として厳しい状況が続いている。
窯業・土石製品 生コン 3月の出荷量は前年比8.7%減。
一般機器 機械 取引企業の業種により格差はあるものの、全体的にはやや受注が増加傾向にあるが、依然として原材料の高騰は続いており、輸送費、電気・エネルギー等の高止まりや人件費の高騰、加えて人手不足が深刻化しており、厳しい経営を強いられている。
その他の製造業 毛皮革 毛皮加工はアパレル関連の注文が一段落し、オリジナル商品の開発に力を入れている。鹿皮については、獣害で捕獲された鹿皮を鞣してほしいという依頼が増え続けているため、認知度が向上している。

県内の景況情報(非製造業)

【2025年3月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
卸売業 前年
同月比
小売業 前年
同月比
商店街 前年
同月比
サービス業 前年
同月比
建設業 前年
同月比
運輸業 前年
同月比
その他非製造業 前年
同月比

非製造業の景況感説明

卸売業 青果 3月は気温が乱高下し、葉物類の相場が大幅に下落した。果菜類は順調に入荷し、相場も安定して安値で推移した。キャベツや大根などは月末に大幅な下落となった。野菜の売上は前年比109.1%、単価は前年比121.1%となる。果実の売上は前年比104.8%、単価は前年比112.9%となる。
水産物 異常気象の影響による漁獲量の減少や、仕入れ材料、物流、燃料費などの高騰の影響を受け、経営面で厳しい状況が継続している。水産販売取引は対前年対比で鮮魚90.7%、冷凍95.4%で塩干を含めると全取引金額で91.6%となる。

小売業
石油 過疎地で山林火災が発生し、公営のサービスステーション(SS)が24時間体制で緊急車両への給油活動に尽力し、住民の安全・安心の確保に貢献した。これにより、過疎地におけるSSの必要性が改めて認識される機会となった。
家電 4月から値上がりする商品が多数あり、値上がりが止まらない状況が続いている。また、この時期は引っ越しが多いため、家電が動く時期であるが、量販店や通販で購入する人が多く、街の電気屋にとっては厳しい状況にある。
スポーツ用品 年度末や春休み期間に入り、新入生向けの体操服や体育館シューズなど学用品の物品販売が始まっていますが、年々進む少子化や商品価格の値上がりが影響し、洗い替えを買い控える保護者が増えているため、購入する生徒数や購入金額ともに減少している。
プロパン LPガスの価格は、インドと中国の需要低迷により在庫が積み上がっており、原油安の影響もあって価格は少し下落する可能性がある。 
商店街 奈良市 3月に入り、欧米系を中心に人出が一気に増加した。1日平均で、2月の約1.5倍となっている。日本人については、寒暖差の影響が顕著に見られる。
橿原市 西日本最大級のショッピングモール行きのバス乗り場が商店街南側にあり、バスを待つ人々が増えた。しかし、各店舗の売上には直接つながっていないものの、並んでいる間に宣伝効果が発揮されている。
サービス業 車整備 年度末の繁忙期を迎え、例年通りの業務量となっているが、全体的な収益状況は悪化傾向にある。
旅館・ホテル 業界全体の景況は改善の兆しが見られるが、仕入れ価格の上昇分を十分に販売価格に転嫁できていない施設では、依然として厳しい経営状況が続いている。一方で、インバウンド需要は好調に推移している。
広告業 人手不足による人件費の高騰、材料費の高騰が続き、なかなか売上に転嫁できない状況が続いている。
建設業 鉄構 工事の見積もりは、大型の物件は少なめで、中小の物件については横ばいの状況にある。
室内装飾 依然として状況は変わらず、決算期を迎え、前年度よりわずかに売上高が上昇したものの、依然として厳しい状態が続いている。また、職人不足も影響を及ぼしている。
運輸業 軽貨物運送 チャーター便は、食材配達が依然として好調で、製造業・建設業関連も回復傾向にあり、売上は前年比130%程度の予測である。引越し便は、単身者の引越しが減少しており、受注件数・売上ともに前年比70%の予測である。
その他非製造業 質屋 金価格は史上最高値をさらに更新し、金製品の取引価格が上昇している。高級時計の相場は為替変動の影響が大きく、不安定な相場となり、買い控えが起こっている。ブランドバッグはインバウンドの旺盛な需要に支えられて、相場は安定している。

景況感の動向等

県内業界景況動向

奈良県中央会では、毎月情報収集を行っています。

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