- 県内業界景況動向 -

県内の景況情報(製造業)

【2024年12月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
食料品 前年
同月比
繊維・同製品 前年
同月比
木材・木製品 前年
同月比
出版・印刷 前年
同月比
化学ゴム 前年
同月比
窯業・土石製品 前年
同月比
一般機器 前年
同月比
その他の製造業 前年
同月比

製造業の景況感説明

食料品 素麺 12月は天候にも恵まれ、素麺の製造は順調である。極細麺の需要は高いものの、製造には通常よりも多くの時間や労力を要するため、対応可能な生産者が限られている。そのため、今後安定した数量を確保するためには課題が多い。
醤油 原料包材などの値上げに対する価格転嫁は進めているが、全てへの価格転嫁はまだ時間がかかる。売上は変わらないので、需要が縮小した。
繊維・ 同製品 繊維連合会 気温の低下に伴い、11月まで動きが鈍かった重衣料を中心とする秋冬ファッションが高稼働し、インバウンドだけでなく国内客の消費マインドも高く、売上が順調に推移した店舗が多かった。業況としては引き続き好調を維持している。
化学ゴム プラスチック 依然として円安による材料費・エネルギーコストや円安が利益率の減少を引き起こしており、厳しい状況である。現況は、例年通りに4月から必要となる商品の製造も始まり、夏の厳しい状況よりは緩和しているという企業もあるが、コロナ以降の下降が進んでいるという企業も多い。
窯業・土石製品 生コン 12月の出荷量は前年比10%増。
一般機器 機械 依然として原材料の高騰は続いており、輸送費、電気・エネルギーなどの高止まりに加え、最低賃金の引き上げに伴う人件費の高騰、加えて人手不足などにより、厳しい経営を強いられている。
その他の製造業 昨年と比べると、年末にかけて非常に悪くなっている。
毛皮革 毛皮加工は、注文の量についてもそれほど大きな変化はなく推移している。鹿皮については、展示会やマルシェなどに出展している効果が出て、問い合わせが増加している。また、セーム革については、注文が増加傾向にある。今後も展示即売会に出展し、地場産業としての毛皮革の認知度向上に取り組んでいきたい。

県内の景況情報(非製造業)

【2024年12月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
卸売業 前年
同月比
小売業 前年
同月比
商店街 前年
同月比
サービス業 前年
同月比
建設業 前年
同月比
運輸業 前年
同月比
その他非製造業 前年
同月比

非製造業の景況感説明

卸売業 青果 12月は全体的に野菜が高値で推移し、葉物・果菜類、特にキャベツとブロッコリーが高騰し、利益面に大幅な影響を与えた。果実については、柑橘類が夏の高温異常気象により生育が悪く、品薄で高騰した。
水産物 売上高は前年度同月に比べ減少し、悪い状況である。仕入材料、物流、燃料費、人件費等の高騰の影響を受けて経費の負担が増加しており、また、人手不足などもあり、経営面で厳しい状況が継続している。 水産販売取引は対前年対比で鮮魚91.6%、冷凍91.1%で塩干を含めると全取引金額で92.1%となるが、コロナ前の令和元年同月と比較すると87.2%となる。

小売業
石油 1月16日からの燃料油激変緩和対策事業の見直しは、185円を超える分は全額支援が継続されるが、168円~185円の補助率が0%となる。その後は、状況を見定めながら段階的に見直すことになるが、卸価格は、段階的に上昇し、SSの店頭価格も上昇することになる。
家電 昨年に比べて暖房器具の売れ行きが悪い。年末にかけて商品を購入するというよりも、修理の依頼が目立った。
配置薬 社会の高齢化とともに、既存の得意先も高齢で、業界全体で得意軒数が減少傾向にある。医薬品製造も法の改正により、撤退する会社も出る中、新たに製造委託を受ける会社が登場するのは、業界全体のイメージ刷新につながる可能性がある。
スポーツ用品 メーカーは不良在庫を抱えないように、展示会の発注以上には生産しない流れとなっている。問屋に問い合わせても納期不明との返事になる。また、メーカーが直接ネット販売をしていることもあり、問い合わせがあっても売りにくい状況となっている。
プロパン LPガス価格は極東アジアの寒波による需要増を2025年の供給過剰予測が打ち消し11月と同水準となる。供給過剰の原因は中国経済の低迷と考えられる。
商店街 奈良市 12月に入り、気温が平年並みまたは以下になると、人通りは少なくなる。インバウンドの欧米系観光客が減少したことで、例年の12月と比べて売上がやや少ない。
橿原市 駅南側ロータリーにイルミネーション点灯が始まったのと、忘年会シーズンで飲食店の方も人の流れが多くなっている。特に夜になると、駅前商店街の通りはグループが多くなる。
県下全域 秋までと一転して厳しい寒さの年末となったが、インバウンドは引き続き活況を示し、商店街などでは新店がオープンする。
サービス業 車整備 資材や固定費の増加により収益が悪化している。人材の確保は難しい状況が続いている。
旅館・ホテル 売上は前年並みであるが、人件費、光熱費、仕入れが高騰しているため、利益は悪化している。
広告業 人材不足による人件費の高騰が続き、厳しい状況下にある。また、物価上昇で材料費の値上げが止まらず、苦戦している。
建設業 鉄構 工事の見積もりに関しては、年明け以降も少ない状況で、5月頃からさらに減少することが予想される。工事の単価は下がる傾向にある。
運輸業 軽貨物運送 チャーター便は、食材配達が好調で、製造業・建設業関連が回復傾向にあり、受注件数・売上とも前年比120%程度の予測。引越し便は、単身者の引越しが増加し、受注件数が前年比130%、単価が上昇し売上は前年比150%強の予測。
貨物運送 長期の燃料高が経営を圧迫し、コロナ融資の返済などに支障が出始めている。今後、燃料に対する政府の段階的補助金の縮小により、さらに経営悪化が懸念される。
その他非製造業 質屋 金の価格は依然として高値を保っている。高級時計やブランドバッグの相場は、人気商品と定番商品とで2極化が進みつつある。

景況感の動向等

県内業界景況動向

奈良県中央会では、毎月情報収集を行っています。

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