- 県内業界景況動向 -

県内の景況情報(製造業)

【2024年9月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
食料品 前年
同月比
繊維・同製品 前年
同月比
木材・木製品 前年
同月比
出版・印刷 前年
同月比
化学ゴム 前年
同月比
窯業・土石製品 前年
同月比
一般機器 前年
同月比
その他の製造業 前年
同月比

製造業の景況感説明

食料品 素麺 9月に入っても猛暑が続いていたので、製造者は苦戦を強いられている。買入予定数の減少、人材不足、物価高騰の影響などもあり、組合員の収益悪化が懸念される。
繊維・ 同製品 繊維連合会 長引く残暑により秋物の動きが鈍かったものの、百貨店はラグジュアリーブランドやインバウンド需要が引き続き堅調で、専門店もアウター衣料、実用品ともに夏物の販売が好調に推移した。業界としては足踏み状態が続いているように見受けられる。
木材・木製品 木材 9月に入り、木材の旬を迎えるため、当組合原木市場でも出材量は増加傾向にある。夏場の出荷が少なかった影響で、原木の単価が上昇している。
化学ゴム プラスチック 依然として円安による材料費・エネルギーコストが増加し、円安が利益率の減少を引き起こしており、厳しい状況である。さらなる製品単価のアップを要求するのに苦慮しており、値上げ交渉ができない企業との取引は減少させる傾向にある。
窯業・土石製品 生コン 9月の出荷量は前年比0.7%増。
一般機器 機械 全体的には原材料費の高止まり、輸送費、電気・エネルギーなどの高止まり、人件費の高騰に加え、人手不足および取引先の業種によっては需要の停滞が見られ、厳しい経営を強いられている企業もある。
その他の製造業 毛皮革 鹿皮については、国内の鹿皮原皮の鞣しの注文が増加傾向にある。業界としては、後継者問題や設備の老朽化などの課題について、具体的な対応策を考える必要がある。

県内の景況情報(非製造業)

【2024年9月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
卸売業 前年
同月比
小売業 前年
同月比
商店街 前年
同月比
サービス業 前年
同月比
建設業 前年
同月比
運輸業 前年
同月比
その他非製造業 前年
同月比

非製造業の景況感説明

卸売業 青果 今年は例年になく残暑が非常に厳しく、気温30度を超える日が多く、青果物に甚大な被害が発生した。市場相場も高値で推移し、量販店においても消費者の購買意欲の低下に伴い、売れ行きが昨年度を下回った。
水産物 仕入材料および必要経費などの物価高騰により、経済の不景気が続いているため、取扱高は前年度同月に比べ大幅な減少となっている。2024年問題や人手不足などもあり、経営面で一層厳しい状況となっている。水産販売取引は対前年対比で鮮魚92.1%、冷凍89.0%で塩干を含めると全取引金額は90.1%となる。

小売業
石油 地域に1件しかないガソリンスタンドが一時閉鎖していたが、ならコープが改装して下市コミュニティスタンドとしてオープンした。高齢化が進んでいる地域で、給湯器用灯油の配達を兼ねて、密着した活動を推進している。
家電 7月・8月に比べると売り上げは下がるが、9月に入ってもエアコンは残暑のため売れ続けた。
スポーツ用品 物価高騰や原材料費の上昇が影響し、メーカーから「体操服」や「体育館シューズ」といった“スクールユニフォーム”の価格改定(値上げ)の通告が相次いでいる。運動会の規模縮小や時間短縮が消耗品の需要減少につながり、新たな注文が減っている。
プロパン LPガスの仕入れ価格は今月少し下落しましたが、令和4年から現在まで円安等の影響を受け高い水準で推移している。大手電力や都市ガスに対しては、政府からの補助金が支給されている一方で、LPガス業界にはその恩恵があまり及んでいない。
商店街 奈良市 お盆を過ぎたころから外国人観光客が若干減少しているが、日本人観光客は多くもなく少なくもない様子。
橿原市 夏暑さも少し落ち着き、外出する人が増えてきている。また、観光客の姿も商店街で多く見受けられる。
県下全域 猛暑が続き、地域の消費に対してブレーキがかかっている。インバウンドを中心にした観光の波は継続しているが、9月半ばぐらいまでは、外出の動きが抑制されてしまったような状況だった。
サービス業 車整備 9月の新車登録台数は前年並みに推移している模様。
写真 季節外れの厳しい残暑が続き、学校行事の延期が相次ぎ、業界にも影響が及んでいる。
旅館・ホテル 宿泊人員は8%程度減少し、売り上げは4%程度減少している。人件費が2.5%程度UPし、電気料金が30%UPにより収益を圧迫している。コロナ禍における借入の返済が始まり、先行きの不安を感じる。
広告業 仕事量の減少傾向と人材不足がネックとなり利益確保が難しい。
建設業 鉄構 年内の仕事量は少ないが、来年の工事見積もりが増え、年明けからの受注も決まってきている。工事単価の値崩れが激しい状況となっている。
運輸業 軽貨物運送 チャーター便は、食材の配達が上昇し、受注件数・売上とも前年比120%程度の予測。引越し便は、単身者の引越しが低調であり、受注件数は前年比60%、売上は前年比40%程度と不振である。
貨物運送 9月に入り、荷動きは好転の兆しがある。長距離輸送については、働き方改革への対応が十分に整っていないことから、長距離便の廃止や輸送便の減少が生じており、中継点の確保などを模索している。
その他非製造業 質屋 金の価格は、中東情勢の悪化や米国の利下げにより上昇傾向にある。円安の影響でジュエリーや高級時計、ブランドバッグの相場は堅調に推移しており、インバウンド消費が活発化している。

景況感の動向等

県内業界景況動向

奈良県中央会では、毎月情報収集を行っています。

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