- 県内業界景況動向 -

県内の景況情報(製造業)

【2024年8月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
食料品 前年
同月比
繊維・同製品 前年
同月比
木材・木製品 前年
同月比
出版・印刷 前年
同月比
化学ゴム 前年
同月比
窯業・土石製品 前年
同月比
一般機器 前年
同月比
その他の製造業 前年
同月比

製造業の景況感説明

食料品 素麺 本年度の販売状況は、多くの事業所がほぼ前年並みか減少しているところが多い。物価高やギフト習慣の減少などの影響で、販売数も減少している。物価高騰で値上げしたいが、値上げすると売れなくなることも考えられるので、業界としては今まで以上に厳しい状況になることが懸念される。
繊維・ 同製品 繊維連合会 8月はセールの規模が縮小したものの、百貨店や専門店ともに好調であり、百貨店は台風の影響で一部店舗が休業したが、盛夏物や初秋企画が売れた。専門店も猛暑を想定し、例年より多く仕入れた夏物プロパー商品が売れ、前年実績を上回ったところがほとんどだった。業界の状況としても引き続き好調を維持しているメーカーが多く見受けられる。
木材・木製品 木材 住宅金利と人件費の上昇などにより、住宅関連の相場が高騰している。また、8月は荷動きが減少する時期にあたる。
印刷 印刷 人手不足ではあるが、常時雇用は財政的にも厳しいため、スポット的にパートや臨時雇用で対応している事業者が多い。
化学ゴム プラスチック 業界では受注状況や売上利益は改善しているものの、依然として円安による材料費やエネルギーコスト、為替レートの高騰が利益率の減少を引き起こしている。さらなる製品単価のアップを要求することに苦慮しており、従業員への昇給や待遇の改善ができていない状況の中で作業人材も不足している。
窯業・土石製品 生コン 8月の出荷量は前年比15%減。
一般機器 機械 全体的には原材料費を始め、輸送費、電気・エネルギーなどの高止まりに加え、人件費の高騰、さらには人手不足などにより、依然厳しい経営を強いられている。
その他の製造業 毛皮革 毛皮加工の単価については変わりないが、数量が減少傾向にある。業界の現状としては、後継者問題や設備の老朽化などの課題が出てきているため、対応を検討する必要がある。

県内の景況情報(非製造業)

【2024年8月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
卸売業 前年
同月比
小売業 前年
同月比
商店街 前年
同月比
サービス業 前年
同月比
建設業 前年
同月比
運輸業 前年
同月比
その他非製造業 前年
同月比

非製造業の景況感説明

卸売業 青果 上旬、中旬、下旬で、大幅に商品の入荷状況が変動する月であった。下旬には迷走し台風10号の雨風の影響により、作物に甚大な被害が発生した。特に、静岡県、大分県、鹿児島県などで深刻な状況になっている。
水産物 取扱高は前年度同月に比べほぼ同額であるが、仕入れ材料の高騰が続いているため、取扱数量は減少している。また、2024年問題、人手不足、温暖化による漁獲高の減少などにより、経営面では厳しい状況となっている。水産販売取引は対前年対比で鮮魚104.7%、冷凍97.4%で塩干を含めると全取引金額は100.1%となるが、コロナ前の令和元年同月と比較すると87.8%となる。

小売業
石油 9月1日から全国的に、満タン安心・灯油プラス1缶のキャンペーンを12月31日まで実施する。SS給油での満タン給油は、定着してきている。直近のレギュラーガソリンの全国平均価格より奈良県の平均価格は若干低く推移している。
家電 近年の傾向は、エアコンの調子が悪くなっても以前のように簡単に買い換えることはせず、修理できるなら修理で済ませる顧客が多い。
配置薬 得意先の高齢化に伴う消費の低下により、売上額が減少している。従事者のモチベーションを維持し、離職防止に努めている。
スポーツ用品 メーカーからは、値上げの案内と商品ラインナップの整理に伴う廃番の通知が届く。また、在庫のない商品は納期を問い合わせても明確な回答が得られない。
プロパン LPガスの仕入れ価格は中東が酷暑でエアコン需要が増え、電力不足を補うためプロパン発電所を稼働した影響や、アメリカのハリケーンでプロパン供給が滞った影響で少し上昇している。
商店街 奈良市 お盆を過ぎたころから外国人観光客が若干減少しているが、日本人観光客は多くもなく少なくもない様子。
橿原市 夏休みに入り、商店街への人の流れが増えている。また、駅周辺に観光バスで観光客が訪れ、土産物店などは来店者が多くなっている。飲食店関係は、多くの人で賑わい活気が出ている。
県下全域 インバウンド観光の波は止まっていないが、人の動きに猛暑がブレーキをかけている。特に高齢層の「買い物」は足が止まっている。
サービス業 車整備 一部で新車の納期遅れの状況が長引いている模様。
旅館・ホテル 南海トラフ地震臨時情報の発出と、台風10号による新幹線などの交通機関の運休の影響でキャンセルが多数発生した。
広告業 仕事量が減少傾向にある中、連日の暑さで仕事効率の低下と人件費の高騰もあり、利益の確保が困難になっている。
建設業 鉄構 全体に工事物件が少なく、鉄骨加工料の下落が懸念されるため、受注に苦労している。
室内装飾 先月に引き続き、回復の見込みはない。
運輸業 軽貨物運送 チャーター便は、製造業・建設業関連の動きはやや低調であったが、食材の配達が上昇し、受注件数・売上とも前年比120%程度の予測。引越し便は、単身者の引越しが低調な状況であり、受注件数・売上とも前年比80%程度の予測。
貨物運送 大手運輸会社の一次下請け業者も、この春から荷量が減少し、燃料高騰と相まって厳しい状況が続いている。また、猛暑が続き昼間時間帯の外出が減少しているため、飲料・飲食店など季節商品の売上が伸びず、関連商品の輸送が停滞した。
その他非製造業 質屋 為替の影響を受けて金価格も乱高下している。ジュエリーや高級時計、ブランドバッグの相場は、インバウンドの旺盛な消費を受けて堅調である。

景況感の動向等

県内業界景況動向

奈良県中央会では、毎月情報収集を行っています。

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