- 県内業界景況動向 -

県内の景況情報(製造業)

【2024年3月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
食料品 前年
同月比
繊維・同製品 前年
同月比
木材・木製品 前年
同月比
出版・印刷 前年
同月比
化学ゴム 前年
同月比
窯業・土石製品 前年
同月比
一般機器 前年
同月比
その他の製造業 前年
同月比

製造業の景況感説明

食料品 素麺 3月に入ってから気温の変動が大きく、素麺の製造が難しい状況が続いている。人件費も高騰している中、利益の確保も厳しい状況が続いている。
パン 3月も売上は減少している。取引先は役所であるが、今後の課題は賃金の上昇・物価の上昇に併せて、経営が成り立つだけの加工賃の上乗せ値上げを実現しないと事業所として廃業の危機に遭遇しつつある。年度途中で価格が上昇しても、価格改定が反映されず、経営はさらに厳しい状態になる。
繊維・ 同製品 繊維連合会 3月の前半は気温が平年より低かった影響で春物は振るわなかったが、百貨店ではラグジュアリーブランドなど高額品やインバウンド需要により前年実績を上回った。一方、専門店は店舗によってバラツキがあったが、売上・客数とも前年割れを強いられる厳しい状況となった。業界の状況としては、好調だった昨年と比べると穏やかに推移しているように思う。
木材・木製品 木材 各事業所においては、従業員の高齢化が深刻である。募集しても雇用が促進されず、人手不足で厳し状況である。
化学ゴム プラスチック 業界では受注状況は改善してきているものの、ここにきて材料費が高騰しており、物価高の影響による買い控えが長期化している影響なのか、従来と比べて受注改善の動きが極めて低い。労務費を含めた製品価格の設定基準や目安を規定して商習慣を変革し、パラダイムシフトが起こる仕組みを早急に進めていく必要がある。
窯業・土石製品 生コン 3月の出荷量は前年比4%増。
一般機器 機械 全体的には原材料費の高止まり、輸送費、電気・エネルギー等の高止まりに加え、人件費の高騰、更には人手不足などにより、厳しい経営を強いられている。仕事の引き合い・受注が低調に推移しつつある企業や原材料の高騰等を反映してくれない取引先がある企業等もあり、収益を圧迫しており、厳しさが増している企業が出てきている。
その他の製造業 東京で開催された展示会【JAPAN SHOE MAKERS】に奈良木型の靴の発表及びKOTOKAの販路拡大を目的として出店する。来場者は小売店バイヤーが中心で、既にKOTOKAを知っており、取り扱いの可否やポップアップ参加の打診などがあり販路拡大に繋がる大変良い機会になった。
毛皮革 業界全体としては、電気代や材料費の高騰により利益を圧迫している。値上げ交渉を行っているが、商品価格に転嫁できていない事業所もある。鹿皮については、獣害で捕獲された鹿皮を鞣してほしいという依頼は増えてきている状況は続いている。さらに地元にも加工場ができたので、連携することで原皮の確保ができるのではないかと期待している。

県内の景況情報(非製造業)

【2024年3月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
卸売業 前年
同月比
小売業 前年
同月比
商店街 前年
同月比
サービス業 前年
同月比
建設業 前年
同月比
運輸業 前年
同月比
その他非製造業 前年
同月比

非製造業の景況感説明

卸売業 青果 3月も天候不順が続き、特に気温が上昇しすぎたため、野菜が前倒し出荷となったことから、中旬以降で品薄状態となり、高値が続いた。特に野菜に関しては、無理のない仕入れの徹底で対応している。
水産物 取扱高は前年度に比べ徐々に増加してきた。しかし、物価高騰等の影響が現在もあり経営面で厳しい状況が継続している。水産販売取引は対前年対比で鮮魚105.9%、冷凍97.6%で塩干を含めると全取引金額で100.7%となるが、コロナ前の令和2年同月と比較すると96.8%である。
資源回収 前月引き続き、鉄スクラップは、入荷が少なく価格変動はない。古紙も入荷が少なく価格変動はない。

小売業
石油 花粉や砂ぼこリと思われる汚れが目立ち、奈良県北和地域ではセルフ洗車の利用客増えてきている。
家電 4月から値上げする商品と部材が多数あり、各電気屋さんは値上がる前に在庫を持たざる得ない状況になっている。3月は引っ越し時期で家電の需要はあった。
配置薬 法人の事業所は、従業員の安定確保に懸命である。得意先が高齢化により減少しているため、若年層の得意先確保に努めている。
スポーツ用品 新年度を控え、新入生の体操服・体育館シューズ等の物品販売が始まった。体操服については2月初めから予め採寸日を設けて準備をしているが、時節柄、インフルエンザやコロナ感染症で採寸日に来られない方も含め、対応に一層の配慮が必要である。
プロパン 3月のLPガスの仕入れ価格は、暖冬の影響による需要は減であるが、原油高によりほぼ前月と同じ状況。
商店街 奈良市 2月に比べて比較的に気温が低く、天候も不順な日が多かったため、やや低調であったがインバウンドの訪問はやはり目に付く状態。
橿原市 3月は年度代わりという事もあり、特に週末の駅南側飲食店では、団体を含め人の流れが多い。飲食店以外の店舗は、近隣に大型店もあり売上げも上がりにくく、小さな店舗という事で仕入れ価格も厳しくなっている。
県下全域 市内で開催した「奈良まちなかバル」は、一定の賑わいがあったが、かつてのように、夜間遅くまで飲食店が賑わうというものではなかった。市内では、さまざまな外国人の姿が目立ってきている。
サービス業 車整備 コロナ禍以前の年度末の活気が戻ってきている。
写真 3月は卒業式月間であり、写真館は久方ぶりに晴れやかな活気が感じられ、先行きの明るさが見えてきた。
旅館・ホテル 宿泊人員及び宿泊料金のUPにより売り上げは向上している。宴会については2019年度の60%程度で推移している。会場は空いているが、人手不足により予約を受けることが出来ない状態。
広告業 人手不足と賃金高騰で苦戦している。
建設業 鉄構 小型物件の工事見積もり、仕事量は少ない。材料の値上がりが4月中にあるため、今後の見積もり価格に注意したい。
運輸業 軽貨物運送 チャーター便の受注は製造業・建設業関連の動きが好調で前年比130%強の予測。長距離配送は前年比140%強と伸張し、売上予測も前年比140%強の予測。引越し便は、単身者の引越しが減少し、受注件数は前年比80%。売上は、前年比90%強の予測。
貨物運送 年度末での物流の活発化を期待したが、好循環は無く全体では横ばい状態、今後も働き方改革の対応もあり業績向上は望めない。コロナ融資の返済が一層厳しくなる。
その他非製造業 質屋 円安に拍車がかかって、金価格は過去最高値を更新しているが、買取りは減少傾向にある。ブランドバッグは国内需要が減少傾向になるものの、旺盛な海外需要により底堅い。高級時計とダイヤモンドの相場の下落傾向が続いている。

景況感の動向等

県内業界景況動向

奈良県中央会では、毎月情報収集を行っています。

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