- 県内業界景況動向 -

県内の景況情報(製造業)

【2024年1月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
食料品 前年
同月比
繊維・同製品 前年
同月比
木材・木製品 前年
同月比
出版・印刷 前年
同月比
化学ゴム 前年
同月比
窯業・土石製品 前年
同月比
一般機器 前年
同月比
その他の製造業 前年
同月比

製造業の景況感説明

食料品 素麺 例年よりも気温が高いため、主力となっている細い素麺の製造が非常に作りにくい状況であり、商品の確保がかなり難しくなっている。
パン 人件費の急激な上昇、原材料の高騰により大変苦しい経営状態。役所との取引では、年度の途中で材料が高騰しても反映されず、自社でカバーしなければならない状態。
繊維・ 同製品 繊維連合会 暖冬の影響でコートなどの防寒アイテムが不振だった一方で、オケージョン需要に対応したジャケットやニットアイテムなどは好調で、前年実績を上回る店舗が多く見受けられた。業界の景況としては先月に引き続き回復基調が続いているように思われる。
木材・木製品 木材 住宅価格の高騰を受け、着工数も落ち込んでいるため、製材所も販売力が低下している。
化学ゴム プラスチック 大手自動車メーカーの検査不正問題・不祥事により受注が停止した組合企業がある。製品の販売価格の値上げ交渉は順調に進んでいるが、人件費の高騰に加えて依然として受注量の低迷状態が続いており、収益が向上するまでには至っていない。
窯業・土石製品 生コン 1月の出荷量は前年比8.2%増。
その他の製造業 顧客の足に合った靴選びを推奨するために、全国団体が開催する「靴のフィッティングについての デモンストレーション」に組合員が参加する。
毛皮革 毛皮加工については、注文の数量も少なくなっているうえに、副資材の価格も高騰しているので、加工代の値上げ交渉も行っている。鹿皮については、小口ではあるが問合せ等が増え、売上も徐々にではあるが増えてきている。しかし、薬品や光熱費など製造に係る費用がかさみ、利益を圧迫するような状況は継続している。

県内の景況情報(非製造業)

【2024年1月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
卸売業 前年
同月比
小売業 前年
同月比
商店街 前年
同月比
サービス業 前年
同月比
建設業 前年
同月比
運輸業 前年
同月比
その他非製造業 前年
同月比

非製造業の景況感説明

卸売業 青果 野菜は売上が鈍く単価高、果実も単価高で入荷数量が昨年を大きく下回った。大手量販店の売上高は101%であったが、全体の野菜売上は81.1%、果実売上は84.8%であった。
水産物 取扱高は前年度に比べやや減少しているが、物価等の高騰や新年会の縮小などの影響を受け、引き続き経営面で厳しい状況が継続している。水産販売取引は対前年対比で鮮魚105.1%、冷凍90.2%で塩干を含めると全取引金額で97.9%となるが、コロナ前の令和2年同月と比較すると87.4%である。
資源回収 鉄スクラップは、入荷が少なく価格変動はない。古紙は、無料の古紙回収が多くなり入荷が少なく価格変動はない。
小売業 家電 メーカーなどからの仕入れ価格の高騰が絶えず、どうしても販売価格が上がってしまう。また、電気工事に必要な電線など部材が万博開催の準備に供給されるため不足し、仕入が困難な状況に陥っている。
配置薬 業界全体が、高齢化により組合員の減少が止まらない。能登半島地震で配置薬得意数が、激減した業者があり事業継続が危うい状態。
スポーツ用品 円安、原油価格の上昇とそれに伴う運賃の値上がり、材料費の高騰と値上げの動きがまだまだ続いている。メーカーのカタログの入れ替え時期に入り、新価格に変わる商品が多数見られる。ペーパーレスの一環としてカタログを発行せずにウェブ上で商品を検索する動きが出始め、営業活動や得意先の選択に影響が出てる。
プロパン 世界的な暖冬傾向により、LPガスの価格は高止まりだが落ち着いている。
商店街 奈良市 正月の三が日は、元旦の「令和6年能登半島地震」発生を受けて、やや自粛ムードが働いたのか予想以上に低調だった。中旬からは若干持ち直しも見られ山焼きの頃は昨年並みだった。
橿原市 駅周辺には飲食店が多く、競合する部分が多いが、特徴のある店舗は業績が良い。
県下全域 新年を迎えて、コロナ禍からの脱出傾向は明らかになってきている。インバウンドの復活(中国を除く)も明らかに見えてきたが、元日の地震の影響か、一時は目立っていた欧米系の観光客は急激に減ったように見える。
サービス業 車整備 特に大きな変動はなく推移している。
写真 1月は成人式月間でしたが、前年並みの業況のスタジオが多かった。
旅館・ホテル 宿泊に関しては対前年同月比80%~90%程度。奈良県では旅行支援が11月30日に終了したことにより減少したと思われる。
広告業 資材の高騰が続いているが、価格になかなか転嫁できないため、利益の確保が難しい。
建設業 鉄構 工事の物件に関して納期が延びる事が多く、段取りに困っている。そして、人材不足が顕著になってきている。今後の見通しは、仕事量が少なく、工事の案件が決まっていない状況。
運輸業 軽貨物運送 チャーター便の受注件数・売上とも前年の90%程度の予測。比較的好調であった製造業、建設業関連の動きも低調。引越し便は、受注件数・売上とも前年の3倍強(昨年が悪すぎた。)
貨物運送 1月の中旬以降から荷物が動きつつあるが、依然として燃料価格の高止まりで経営は苦しい。燃料価格・物価の安定、ベースアップの実現で景気回復を期待したい。
その他非製造業 質屋 金価格は引き続き1万円を超える高値で推移し売買は活性化している。高級時計とダイヤモンドの相場は大幅な下落傾向が続いている。

景況感の動向等

県内業界景況動向

奈良県中央会では、毎月情報収集を行っています。

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