- 県内業界景況動向 -

県内の景況情報(製造業)

【2023年12月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
食料品 前年
同月比
繊維・同製品 前年
同月比
木材・木製品 前年
同月比
出版・印刷 前年
同月比
化学ゴム 前年
同月比
窯業・土石製品 前年
同月比
一般機器 前年
同月比
その他の製造業 前年
同月比

製造業の景況感説明

食料品 素麺 12月は気温差が激しかった為、製造は非常に苦戦している状況にある。来年の商談も開始されるが、ギフト商品の販売が低迷する中、厳しい状況が続いている。
パン 前月に引き続き、インフルエンザの流行による学級閉鎖などで売上は減少している。今後の課題は、賃金の上昇・物価の上昇に併せて、経営が成り立つだけの加工賃の上乗せ・値上げが実現しないと事業所として廃業の危機に遭遇しつつある。
繊維・ 同製品 繊維連合会 百貨店は高額品・インバウンド需要が好調で、クリスマス商戦の盛り上がりもあり、売上を押し上げる形となったが、専門店はアウターなど冬物の売れ行きが全般的に鈍く、前年実績を下回ったところもあった。業界の景況としては引き続き回復傾向が見られる。
木材・木製品 木材 原木の平均単価は上昇傾向にある。
印刷 印刷 アフターコロナで市場が動き出しているのと12月ということもあり、仕事が増えて忙しいという従業員が10人以下の小規模の企業は去年より売上・利益率は良くなっている。しかし、20人以上の企業においては、受注は減少している。
化学ゴム プラスチック 人件費の高騰に加えて依然として受注量の低迷状態が続いているため、マイナス成長の状況である。全体的に回復傾向にあるという景況感を全く感じられない。
窯業・土石製品 生コン 12月の出荷量は前年比4.5%増。
一般機器 機械 原材料費、輸送費、電気・エネルギー等の高止まりに加え、人件費の高騰、更には人手不足などにより、厳しい経営を強いられている。仕事の引き合い・受注が低調に推移している企業や原材料の高騰等を反映してくれない取引先がある企業等もあり、収益を圧迫しており、厳しさを増している企業が出てきている。コロナ禍による受注の減少が経営に打撃を与え、倒産した企業がある。
その他の製造業 百貨店の紳士靴売り場でイベントを実施したところ、クリスマス前という時期もあり、ポップアップ販売は好調であった。
毛皮革 加工業については、自社オリジナル製品の製作を中心に行っているが、定番商品の追加発注も入っている。しかし、材料等の価格も高騰してるので加工賃の値上げについても交渉している。鹿革については、セーム革の注文が多くなってきているので、より良い品質の商品製造を目指し、適正価格で販売して利益を確保したい。

県内の景況情報(非製造業)

【2023年12月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
卸売業 前年
同月比
小売業 前年
同月比
商店街 前年
同月比
サービス業 前年
同月比
建設業 前年
同月比
運輸業 前年
同月比
その他非製造業 前年
同月比

非製造業の景況感説明

卸売業 青果 前年に比べて相場の強弱が非常に激しく入荷量が大幅に減少した。しかし、単価は前年比118~122%であった。大手量販店も年末年始は、売上を維持すべく販売単価を下げずに従来どおりの販売を行っていた。今回はコロナの影響もなく、客数・売上も前年以上を確保できた。
水産物 取扱高は前年度に比べやや減少している。物価等の高騰や忘年会の縮小などの影響を受け、引き続き経営面で厳しい状況が継続している。取引は対前年対比で鮮魚106.4%、冷凍95.1%で塩干を含めると全取引金額で98.6%となるが、コロナ前の令和元年同月と比較すると94.6%である。
資源回収 鉄スクラップは中国系スクラップヤードの影響で入荷が少なく、価格は変動していない。古紙についても入荷が少なく、価格変動なし。
小売業 石油 現在発動中の燃料油価格激変緩和対策事業は2024年4月末まで継続され、その後の出口に向けた対応をガソリンに課せられているトリガー条項凍結の解除を検討されている。しかし、トリガー条項が復活した場合は駆け込み需要発生や売り切れなどで、消費者や流通現場が大きく混乱し過度な負担が生じるとして、石油業界は断固反対の声を上げている。
家電 石油が値上がりしている為、石油ファンヒーターなどの売れ行きは良くない。家電製品の購入は、安いところを求め量販店やインターネットで購入する傾向にある。
配置薬 製品の終売が続く中、原料高騰による販売価格の上昇が続き、売上低迷が顕著化してきている。従業員を雇用しても、中々定着して貰えない。
スポーツ用品 学校等からの発注は、特に年度末近くに集中しており、事業者の現場では深刻な状況になっている。少額の契約案件についても、事務の簡素化・効率化が図られる随意契約制度が少ない。また、入札価格が低かったり、他府県からの入札も多くなっている。
プロパン 世界的な暖冬予測と経済の鈍化により、需要期にもかかわらず、LPガスの価格は前月に比べ変わらない状態である。
商店街 奈良市 商店街で販促事業(ガラポン抽選会)を実施、結果として抽選数は昨年並みであったが客単価は前年よりも高かった。月末に近づくほどインバウンドが少なくなった。
橿原市 コロナ禍でこの4年間実施されなかったイルミネーションが点灯し、写真を撮っている姿が多くみられ、特に、金曜の夜には若い人たちを中心に多くの人たちが行きかっている。また、駅周辺では車の通行量も増加している。
県下全域 奈良市内の商店街エリアでは、新たな店舗・業態などの出店が、少しずつ目立つようになってきている。しかし、通常の小売店舗に関しては、厳しい状況が続いていると思われる。
サービス業 車整備 自動車の販売は、コロナ禍以前の活況に戻りつつある。
旅館・ホテル 全国旅行支援が終了したことで、昨年と比べると宿泊や日帰りの食事利用がやや少ない。
広告業 人材不足と資材の高騰が続き、利益の確保が難しい。
建設業 鉄構 工事の物件に関して納期が延びる事が多く、段取りに困っている。そして、人材不足が顕著になってきている。今後の見通しは、仕事量が少なく、工事の案件が決まっていない状況。
運輸業 軽貨物運送 チャーター便の受注件数は、前年を少し割ったものの長距離配送が増加した為、売上としては前年比110%程度の予測。引越し便は、大幅に減少し、売上は前年比60%程度の予測。
貨物運送 軽油の高値が続き経営を圧迫して、苦しい状況が続いている。倒産の会社も出始め、運賃交渉が進まないと経営危機につながる。
その他非製造業 質屋 金の価格は、高値で安定が続いており売買は活発化している。ジュエリー市場は、インバウンドの回復により国内小売りは好調であるが、ダイヤモンドの相場は下落。高級時計は中国不動産バブルの崩壊により、特に香港向けのマーケットが鈍化し、国内相場も大幅な下落傾向が続いている。

景況感の動向等

県内業界景況動向

奈良県中央会では、毎月情報収集を行っています。

download