- 県内業界景況動向 -

県内の景況情報(製造業)

【2023年10月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
食料品 前年
同月比
繊維・同製品 前年
同月比
木材・木製品 前年
同月比
出版・印刷 前年
同月比
化学ゴム 前年
同月比
窯業・土石製品 前年
同月比
一般機器 前年
同月比
その他の製造業 前年
同月比

製造業の景況感説明

食料品 素麺 イベント等が再開され、観光土産においても回復しているように思われる。しかし、組合員は燃料費等の高騰に加え、最低賃金の引き上げにより利益の確保が難しい状況である。
パン 10月は学校行事が多かったため、売上は減少している。今後の課題は、賃金の上昇・物価の上昇に併せて、経営が成り立つだけの加工賃の上乗せ・値上げが実現できないと廃業の危機に遭遇しつつある。
繊維・ 同製品 繊維連合会 百貨店のコートを除く衣料品の売上は、好調で前年実績を上回る店舗が多かったが、専門店では冬物が想定通りに売れず、前年実績を下回った店舗が目立った。業界の景況としては足踏み状態が継続しているように見受けられる。
木材・木製品 木材 冬場に向けて木材の旬を迎え、原木出材量も増加傾向にある。
化学ゴム プラスチック 材料・資材や人件費の高騰による製品価格の値上げ交渉については、一定の理解が得られ受入れられてきた。しかし、引合いはあるものの依然と受注量の減少が続いており、売上高の減少と収益悪化に歯止めがかからない厳しい状況である。年明けからさらなる材料費の値上げが予想されているため、早急な円安対策を望む声が多い。
窯業・土石製品 生コン 10月の出荷量は前年比12%増。
一般機器 機械 依然として、原材料費の高止まりに加えて、輸送費、電気・エネルギー代の高騰に加え、人件費の高騰、人手不足などにより、厳しい経営を強いられている。仕事の引き合い・受注は、やや良好であるが、諸経費の高騰が収益を圧迫している。
その他の製造業 毛皮革 加工については、単価に変動はなく今シーズンの注文が入っている。鹿皮は、なめしの依頼が増えてきており、積極的に受注していきたい。10月は組合として展示会に出展し、認知度の向上とPRに取り組み、多くの商談ができたので、販路を拡大していければと期待している。

県内の景況情報(非製造業)

【2023年10月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
卸売業 前年
同月比
小売業 前年
同月比
商店街 前年
同月比
サービス業 前年
同月比
建設業 前年
同月比
運輸業 前年
同月比
その他非製造業 前年
同月比

非製造業の景況感説明

卸売業 青果 野菜価格の乱高下が非常に激しかった。全荷受含めた月平均の単価は105~110%と伸びたが、重量は80~85%に止まった。大手量販店への価格提案も他社との競争が激化し、利益確保が難しく薄利多売であった。
水産物 水産物の取扱高は前年度並みであるが、物価等の高騰の影響を受け、仕入価格などの経費が上がり、引き続き経営面で厳しい状況が継続している。水産販売取引は対前年対比で鮮魚104.4%、冷凍101.8%で塩干を含めると全取引金額で101.8%となるが、コロナ前の令和元年同月と比較すると92.3%である。
資源回収 鉄スクラップは入荷が少なく、価格は変動していない。古紙についても入荷が少なく、価格変動なし。
小売業 石油 10月期のガソリン販売量は、前年同月比微減にとどまっている。しかし、県外のプライベートブランドサービスステーションや商社系、非系列SSなどの安値業者が、短い期間で値段を乱高下させるため消費者からの信頼を損なう恐れがある。適正マージンを得ることができる価格帯を安定して維持したい。
家電 10月になっても暑い日が続き、暖房器具の売れ行きは良くなかった。しかし、コロナの規制緩和でメーカーが合同展示会を開催したり、各店舗で売り出しをするなどの動きが目立った。
配置薬 仕入価格の上昇幅が大きく収益が下落している。販売側も製造メーカーへの負担軽減を依頼している。
スポーツ用品 暑い日が続くので、クラブ活動で揃えるウインドブレーカーもこの時期としては注文が少なく、更に、材料の高騰、運賃の値上げ等でメーカーの販売価格が上昇しているため、個人名の刺繍を控えたり、購入を見送るチームも増えている。学校の備品や個人購入が減っており、業況はまだまだ厳しい状況にある。
プロパン サウジアラビアによる原油減産で、原油価格が高騰しLPガスの価格も値上がりしている。アメリカにはLPガス在庫が潤沢にあり値下がり要因があるが、需要期に入るため価格は高止まりしそう。
商店街 奈良市 気候がよくなり、平日の観光客も程よく来訪している。再び欧米系のインバウンドが増えているように見受けられる。
橿原市 過ごしやすい季節になったので、人の流れが多くみられるようになった。商店街近隣のホテル利用者や旅行、買い物でバスを利用される人も多く、飲食店を中心に日中は活発になっている。しかし、色々な物の価格が上昇するなか販売価格も上げざる得ない状況になってきた。
サービス業 車整備 資材や固定費の高騰が続いていたが、少しずつ落ち着いてきている。
写真 学校では運動会月間でしたが、季節ハズレの暑さやコロナ・インフルエンザの潜在で、時間の短縮や時間帯の調整等での開催となった。気温の高い日が続いていたので写真撮影は苦労した。
旅館・ホテル 中国本土からの宿泊客は増加していないが、インバウンドは戻ってきている。売上は増加してきているが、人件費、仕入れ価格、光熱費の上昇が経営を圧迫している。また、来年からコロナ禍での借入金の返済が始まるので、経営に不安を覚える。売上は前年比130%。
広告業 インバウンドが好調で、仕事も徐々に増加傾向にあるが、人手不足が深刻な状態にある。加えて個人事業者は、インボイス制度で仕事が減少する恐れがある。
建設業 建築 業界の高齢化・若手人材不足の状況は今後も厳しい状況が続くものと予想される。加えて、令和6年4月から施行される「働き方改革関連法」の波が、いよいよ建設業にも適用される。しかし、各事業所での取り組みは一向に進んでいないのが現状で、根本的な人手不足の解消と若手の人材確保に繋がるという期待感は非常に薄いとの声が多数ある。一方、資材費の高騰は、開始されたインボイス制度とも相まって、外注業者からの請求は価格転嫁も含め更に上昇傾向にある。
鉄構 見積もり案件・仕事量は確保出来ているが、工事単価はあまり上がっていない状況。各方面での人材不足、また、人材確保が大きな課題となっており、魅力ある職場環境づくりに注力したい。
運輸業 軽貨物運送 チャーター便は、長距離配送も前年の1.7倍と好調な動きで、受注件数・売上とも前年比120%程度の予測。引越し便は、単身者の引越しが増加して、受注件数・売上とも前年の2倍以上の動きとなる。
貨物運送 燃料に対する補助金が投入されるが、一時的な高止まりで苦しい経営が続いている。
その他非製造業 質屋 為替相場が1ドル150円を超える円安になってきて、依然として高級時計やブランドバッグは海外からの需要が続いている。金価格は1万円/1gを超える高値を維持しており、在庫の価格が上昇している。ダイヤモンドは、人工ダイヤの需要が高まってきており、天然ダイヤの相場が大幅に下落傾向にある。

景況感の動向等

県内業界景況動向

奈良県中央会では、毎月情報収集を行っています。

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