- 県内業界景況動向 -

県内の景況情報(製造業)

【2023年4月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
食料品 前年
同月比
繊維・同製品 前年
同月比
木材・木製品 前年
同月比
出版・印刷 前年
同月比
化学ゴム 前年
同月比
窯業・土石製品 前年
同月比
一般機器 前年
同月比
その他の製造業 前年
同月比

製造業の景況感説明

食料品 素麺 行動制限も緩和されて観光客が増えているので、観光施設等での売り上げを期待したいが、物価上昇の影響で買い控えとなるのが非常に心配である。
パン 製造に関しては安定しているが、年々、少子化の影響を受け、学校給食事業に関しては大変厳しい状況になっていくと思われる。
繊維・ 同製品 繊維連合会 気温上昇に伴い仕事着や外出着の需要が高まったことを受け、大手百貨店を中心に前年実績を上回った。専門店はカジュアル軸のチェーン店で前年を下回った店も見られたが、セレクトショップやレディスチェーン、SPA(製造小売業)などは前年を上回った。業界の状況としては受注増加により多忙となっているメーカーもあり、少しずつ回復傾向が見られる。
木材・木製品 木材 高級木材(ヒノキ材)の需要が乏しい。
印刷 印刷 IT助成金やコロナ関連補助金で設備やシステムの入れ替え等を行っている組合員が多くなっている。
化学ゴム プラスチック 受注量や売上高は増加しているものの、エネルギーコストと原材料等の物価高騰が依然として続いており、黒字幅が減少している。一部の自社ブランド製品を除き物価上昇分を製品価格に転嫁できていない状況が続いている。
窯業・土石製品 生コン 4月の出荷量は前年比85%。
一般機器 機械 仕事の引き合い・受注ともにやや良好であり、価格の値上げはやや受け入れられているが、電気・エネルギー代の高騰は、それを上回っており経営を圧迫している。さらに人件費の高騰、人手不足も大きな課題となっている。
その他の製造業 毛皮革 業界全体としては電気代や材料費の高騰により利益を圧迫している。それを商品価格に転嫁できている事業所は少ない。毛皮加工は来シーズンに向けたサンプルの製作が入ってきている。また、オリジナル商品を作成している事業所については、販売先の確保も課題になってきている。鹿皮については、多くの展示会に継続して出展している関係もあり、問い合わせ等が増え、売上の増加が期待されている。

県内の景況情報(非製造業)

【2023年4月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
卸売業 前年
同月比
小売業 前年
同月比
商店街 前年
同月比
サービス業 前年
同月比
建設業 前年
同月比
運輸業 前年
同月比
その他非製造業 前年
同月比

非製造業の景況感説明

卸売業 青果 コロナ感染症の収束が見え、人の移動も多くなり、大手量販店での営業なども通常に戻りつつある。それに伴い売上げも徐々に回復してきている。青果物に関しては、果菜類などは天候の影響で高騰したものの、土物、特に玉葱が昨年の1/3程度の価格に低下し販売しやすくなったことで4月の売上げに貢献した。
水産物 水産物の仕入価格や原材料等の物価高が続くなか、コロナウイルス感染対策が緩和されたことから外出者、観光客なども増え水産物の取扱高も回復に向かっている。水産販売取引の前年対比では鮮魚104.0%、冷凍97.1%で塩干を含めると全取引金額で100.2%となるが、コロナ前の令和元年同月と比較すると78.1%である。
資源回収 鉄スクラップは入荷が少なく価格は下がっている。古紙は入荷が少なく価格は変動していない。
小売業 石油 市況改善の重要性が急がれる中、元売販売子会社の値下げが目立つ。今後、燃料油価格変動緩和対策事業の補助金が段階的に減額されていくが、減額分を価格に転嫁できる状況ではない。業界全体で市況を構築する必要に迫られている。
家電 寒くもなく暑くもないこの時期は、売る商品がないため、閑散とした状態の組合員が多い。
スポーツ用品 学校現場では水泳授業や体育大会、運動会等のイベントは予定通り行う方向。しかし、数年続いた中止や縮小の影響はまだまだ続いており、学年ごとに揃えていたアイテムも一度自由購入にしてしまった物品については、コロナ以前には戻せない状態。メーカーでは販売見込みの読めない商品の生産には慎重になり、在庫不足から商機を逃す恐れがある。
プロパン 外食産業でも新型コロナウイルスの影響はなくなりつつあり、飲食店のガス需要は復調している。しかし、ガスの小売価格には、価格高騰分を転嫁しにくい状態である。
商店街 奈良市 花見や行楽シーズンがひと段落して、ゴールデンウィークまで少し落ち着く時期だが、今年は引き続き海外旅行客が多く、売上の下支えとなってゴールデンウィークを迎えた。
橿原市 4月は進学や新入社員の切り替わり時期となり近隣の百貨店への人の流れが少し増えた。バスターミナルなどがある南側店舗の方が活性化されていた。特に、新規店舗では昼間は食事待ちの顧客が並んでいる状態でその状況が続くと周りの店舗も活性されると思われる。
県下全域 「観光」による恩恵を受けているところでは、新たな店舗も増え、活況を呈しているが、そうでない地元客を相手にした業種では、コロナ禍での忍耐が限界に来ており、明暗が明らかになってきている。今後の経済状況がどう動くのか、「インボイス制度」の壁が控えていることから、楽観はできないと考えられる。
サービス業 車整備 資材の高騰により、固定費の増加が続いている。
写真 規制の解除で一段と解放感が感じられるようになってきて、学校行事もやっと平常に戻って来たように思われる。しかし、業界の回復には時間がかかりそう。
旅館・ホテル 水道光熱費等の高騰が大幅に収益を圧迫している。また、仕入れ価格の上昇にも苦慮している。雇用人員の不足が顕著である。2019年同月対比で宿泊の人数87%、売上101%、宴会の人数26%、売上35%となっている。
広告業 コロナ感染症も収まりを見せてきたが、まだまだ回復基調には至らず。これからの人流に期待している。
建設業 鉄構 組合員の事業所規模により異なるが、年内の仕事は確保できている。しかし、全体的には、仕事量は少なくなっている。
運輸業 軽貨物運送 チャーター便は、受注件数・売上とも前年比80%程度の予測で、比較的動いていた製造業・建設業関連も低調な動きになった。引越し便は、単身者の引越しが好調で、受注件数は前年比120%強、売上では前年比170%程度の予測。
貨物運送 コロナ前の状況に街はにぎわいを取り戻しつつあるが、物流は停滞しており、ドライバーの確保や昇給への配慮、燃料の高止まりも相まって収益は減少している。資金繰りは厳しい状況になっている。
その他非製造業 質屋 コロナ感染症による行動制限も緩和され、ブランドジュエリーや高級時計の需要は活況となってきている。特にブランドバッグは定価が大幅に値上げされた影響で、中古市場の価格も上昇傾向にある。また、アメリカ市場の盛況により海外の業者からの引き合いが多い状況になっている。

景況感の動向等

県内業界景況動向

奈良県中央会では、毎月情報収集を行っています。

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