- 県内業界景況動向 -

県内の景況情報(製造業)

【2021年11月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
食料品 前年
同月比
繊維・同製品 前年
同月比
木材・木製品 前年
同月比
出版・印刷 前年
同月比
化学ゴム 前年
同月比
窯業・土石製品 前年
同月比
鉄鋼・金属 前年
同月比
一般機器 前年
同月比
その他の製造業 前年
同月比

製造業の景況感説明

食料品 素麺 組合員の高齢化と後継者不足から廃業する組合員が増加していく中、製造研修を終了した若い人が組合に加入した。
パン 業界では、通常の業務体制に戻り、今のところ安定している。
繊維・ 同製品 繊維連合会 大手百貨店や専門店の11月売上速報は、多くの企業で前年同月実績を上回っており、19年同月比でも回復基調になってきている。新型コロナウイルスの変異株による第6波が懸念されるなか、いかに冬物在庫を売り切るかが重要となる。
印刷 印刷 業態変革をしている事業所は、印刷以外で利益を出している所もあるが、コロナ禍以前のようにはなかなかいかない。リモートの営業では、人間関係ができている顧客は大丈夫であるが、新規の顧客や会って雑談の中で見つける仕事などを獲得するのが難しい。
化学ゴム プラスチック サプライチェーンの不安定化による需要面や原材料の高騰による供給面を取り巻く環境が、未だ厳しい状況のままである。収益状況の悪化が止まらず、景況感のさらなる悪化が懸念されている状態である。
窯業・土石製品 生コン 11月度の出荷量は前年比0.9%の増加
一般機器 機械 業界全般では、半導体不足による自動車の減産、銅・ニッケル等の材料費の高止まり、海外からの部品の調達難等で、先月と変わりなく厳しい状況が続いている。個別的にみると、半導体関連の受注は大幅に増加し、11月から4倍に増えた企業もある。災害関連(ポンプ、マンホール等)・建機関連は引き続き堅調に推移している。今後は、オミクロン株の感染拡大と円高が重しとなって、ますます経営状況が悪化することを懸念される。
その他の製造業 毛皮革 今年の毛皮加工の傾向としては、成人式用のストールの注文が例年より多く入っている。鹿皮については、原材料の確保は引き続き厳しい状況で、在庫を活用しているが、今後のことを考えると国内の鹿皮を積極的に確保し製品作りに活用していくことが必要になる。なめし加工については、仕事の確保が難しい状態にあり、経営状況は非常に厳しい。

県内の景況情報(非製造業)

【2021年11月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
卸売業 前年
同月比
小売業 前年
同月比
商店街 前年
同月比
サービス業 前年
同月比
建設業 前年
同月比
運輸業 前年
同月比

非製造業の景況感説明

卸売業 青果 11月度は、野菜類の入荷量は順調で価格も安定しているが、果実は、春先の遅霜の影響で芽が出ず主力商品の柿・ミカン・リンゴ等が昨年同月比20%~30%入荷量が少なく、価格も高く推移した。売上額は野菜・果実ともに昨年同月並であった。
水産物 緊急事態宣言等が解除され制限が緩和されて、観光客や修学旅行生も増え、回復の兆しが少しうかがえる。しかし、忘年会や懇親会などの自粛により、ホテル・料亭などの飲食店は厳しい状況にある。対前年度比で鮮魚112.9%、冷凍93.1%、全体取引金額で103.3%となるが、前々年度同月と比較すると88.7%となっている。
資源回収 鉄スクラップ・古紙の入荷は少く、価格は横ばい。
小売業 石油 11月期は、原油価格の騰勢が緩み、元売の仕切価格は連続値下げとなった。ただ、原油安がいつまで続くかは不透明である。末端の小売価格は上昇していたが、やや落ち着きが見え始めている。
家電 10月は商品の動きが悪かったが、11月から暖房器具が動き出した。しかし、石油の高騰により石油ファンヒーターは例年に比べ売上げは落ちている。代わりに電気ストーブの売上が好調である。商品によってはメーカーの欠品状態が続いている。

配置薬

懸念された第6波、直近のオミクロン株の動勢が最も懸念されるところで、予防意識の高揚とともに、目的に合った商品の紹介など、家庭を訪問できることに特化した取組が必要となる。近年の需要減に加えて今回のコロナ感染症により得意先と疎遠になってしまった感は否めず、顧客の減少に拍車が掛かっている。また、全体的な販売数量の減少は製造メーカーにも負担となり、製造品目の縮小が現実化している。併せて、ガソリン高騰での経費負担は経営を圧迫している。
スポーツ用品 コロナの新規感染者数が少なく推移している状況で、地域では奈良マラソンをはじめ各種イベント、学校現場では授業参観の再開等、平常時への明かりが少し見えてきたように思われる。ただ、メーカー・問屋の景況悪化に伴う値上げ、海外生産品の入荷ストップ等も散見され、代替品の手配に追われる状況も発生している。
プロパン コロナ禍が下火になったことによる経済回復、脱炭素の動きが世界中で拡がっているため、世界的にエネルギー需要が回復し、LPガスは6ケ月連続で上昇している。
商店街 奈良市 秋の行楽シーズン、かつ正倉院展(10/30~11/15)があり、平日でも人出が増加、特に土日の賑わいは戻った。夜間の飲食店でも客足は戻っているので、宿泊者も多くなってきている。
橿原市 11月27日より駅前でクリスマスのイルミネーションが点灯しているが、人の流れは今のところ増えていない。
県下全域 10月末ごろから、奈良の街には修学旅行に加えて、一般のグループ客等で人の姿が急激に増えてきた。ただ、実際の売り上げの回復には及んでいないという店舗が多く、地元住民のマインドは、まだ回復しているとはいえない。
サービス業 写真 修学旅行や観光客も少しづつ増え、業界の回復も見込まれていたが、新しくオミクロン株の感染者の発表で不安材料が出てきた。
旅館・ホテル 前年11月は、【Go To Travel キャンペーン】、【いまなら。キャンペーン】等々の消費刺激策が実施され、その恩恵で個人客の単価はかなり高かったが、今年の11月は、ずっと延期・中止続きだった修学旅行が催行されるが、学生団体なので単価も低く抑えられている。
建設業 鉄構 鋼材の価格高騰で先が見えず、来年の見積もりが取り難い状況。材料の入手難は引き続き懸念しており、納期遅れが予想されている。物件に関しては、増えてはいるものの、材料の件も含めて単価が上がらない。
運輸業 軽貨物運送 チャーター便は、受注件数・売上予測とも前年よりは若干上昇しているが、令和元年度と比較すると半減の状況。ガソリン価格の高止まり状況も続いており組合員は厳しい状況となっている。引越し便の受注件数は前年比110%強。単価も前年比110%強と伸張し、売上予測としては前年比130%の予測。単身者の引越しが増加した。
貨物運送 コロナ感染拡大が収まりつつあり、個人消費拡大の期待もあるが、原油高騰による軽油価格の上昇も止まらず、物価上昇も相まって収益は悪化している。燃料価格の安定を望みたい。

景況感の動向等

県内業界景況動向

奈良県中央会では、毎月情報収集を行っています。

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